
庭を散策していたら、ツツジの葉の上に何やらふんを発見。
黒くて丸くて中央が凹んでいるこの形、間違いなくチョウの幼虫のふんです。
おまけにクモの糸のような糸も見えます。幼虫の吐いた移動用の糸です。
どこかにいるようなので、さがしてみました。

いました!
おお、我が家の庭にもシジミチョウの幼虫がいました!
大中小、3匹発見です。(下の2枚は同じ個体です)
他のチョウの幼虫の形とは一味違う、ワラジ形の幼虫です。
大きさは1cmぐらいでしょうか。
かなり平べったいので、葉の裏にいるときは、まず発見できません。
しかしです。
これがカタバミの葉ならヤマトシジミと断定できるのですが、葉はツツジの葉です。
シジミチョウのなかまは種類が多く、食樹もさまざまですが、その中にはツツジの葉につくものもいます。
○○○○シジミなのは間違いなさそうですが、断定できません。

この写真の左側が、カタバミです。
黄色い花を咲かせるどこにでも生えている小さな雑草で、庭にもたくさん生えています。
右側はアリです。幼虫の近くにアリが何匹かいました。
これは、幼虫が甘い汁を分泌するので、それをもらいにきているわけです。
アブラムシとアリの関係と同じで、お互いに共存の関係にあります。
しかも賢いことに、幼虫はアリの幼虫の体から出る物質と同じ物質まで分泌するので、アリから見れば「我が息子」になるわけで、アリがそばから離れないのもわかります。
アリのひとこと・・・
『おまえ、なにこんなところにいるんだよっ!しかも葉っぱなんか食って!ん?なんだこの香り・・・おお、甘い蜜発見、ひとまずちゅうちゅういただきます。さて、あしたは巣まで引っぱっていくからな。またあした。』
こんなことを毎日繰り返していくうちに、幼虫はいつのまにかサナギになるんでしょうw
シジミチョウの幼虫は平べったいので妙に気持ち悪いかもしれませんが、歩く姿は、オイッチニ、オイッチニというかんじで、むしろかわいくもあります。
アゲハチョウのように派手なチョウもいいですが、小ぶりで地味なシジミチョウもまた風情があって好きなチョウです。