2006年10月24日
昆虫の目は、複眼と呼ばれるしくみになっています。
これは目の集合体で、1万とも2万とも言われる目が集まったものです。
トンボの場合は、半球面体の外面に1個1個の目が集まっており、それが左右ペアで頭部にセットされています。
この1個1個でとらえた像を脳の中で結び、風景を組み立てています。

このしくみはデジカメに言い換えればわかりやすくなります。
ひとつの画素が明るさや色を読み取り、それをジグソーパズルのように組み合わせて1枚の写真にするのと似ています。300万画素のデジカメは、300万の像を組み合わせて1枚の写真にしています。

よく間違いやすいのは、1個1個の目が像を結んでいるのではないということです。
トンボの前に人が現れた場合、1個1個のトンボの目に1人の人の像が映るのではなく、分割された一部分が映るということです。
例えば、1個の目には人の頭、1個の目には人の胸あたりというかんじです。
これらのひとつひとつの情報を組み合わせて、人の全体の形をとらえます。

しくみの話は以上ですが、それでは実際にどのように見えているのでしょう。ここが気になるところです。

ひとことで言えば、下の写真のような360度パノラマ写真になります。

複眼を真剣に考察してみるの巻

ただ、360度パノラマ写真というのは横方向の連続であり、トンボの複眼は半球面体ですから、上下方向にも360度パノラマになるわけです。
上下左右360度パノラマということは、文字通りまわりが全部一度に見えているわけで、下の写真のような見え方をしているのかもしれません。

複眼を真剣に考察してみるの巻

トンボも引力を感じてきちんと体を水平に保つわけですから、真ん中の空の面積が大きくなれば高いところを飛んでいると理解するでしょうし、小さくなればその逆と理解するでしょう。

以上、複眼の見え方について書いてみましたが、あくまでもこれは理論です。
実際には、後ろ方向を向いている目の数はかなり少なく、前左右方向に重点を置いた目の配置になっています。
背後から虫とり網でねらったときなどにトンボが首をかしげるのは、よく見えない後ろ方向を確認しようとしているところです。

このしくみと似ているのが、イージス艦のレーダーです。
イージス艦には6角形の板を4面にくっつけたフェーズドアレイレーダーというものがあり、これで360度監視しています。
厳密に言えば、さらに電波の位相を変えてくまなく見るしくみになっています。
だから、6角形の平面の板で90度の範囲のものを、さも真正面からとらえたように処理できるわけです。
トンボはこれができないために、首をかしげるのですw

いずれにしても、複眼のしくみというのはものすごい高度なシステムであり、人間さえも持っていない高等器官です。
進化の違いと言えば違いでもあり、広く浅く見えて繁栄につながったのがトンボ、その逆が人間ということになります。

なお、複眼を構成している1個1個の目は6角形をしています。
ハチの巣で有名なように、一定の面積に最大個数を隙間なく頑強に配置するのが6角形です。

かなり抜粋して書きましたが、詳細に書くと一冊の本ができあがって印税で幸せな生活をすることになりますので、このへんでやめておきますw


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2006年10月23日
写真館-顔面真っ赤のミヤマアカネ

先月も書いたのですが、ミヤマアカネです。
羽根の先のほうに色がついているのが目印になります。先端まで濃いこげ茶の色がついているものは、また別の種類です。

この時季のトンボは羽根がボロボロになっているものが多く、秋の終わりを感じさせます。
このトンボは、何キロ飛んだのでしょうか。トンボの目には、どんな風景が映ったのでしょうか。
どんなことを想像しても、このトンボの一生もまもなく終わろうとしています。

写真館-顔面真っ赤のミヤマアカネ

顔の接写です。
どこもかしこも真っ赤で、世の中の全てを見てきたような顔をしています。
目のところを見ると、細かい網目状のもようが見えます。これが複眼です。
網目の一個一個が目なので、軍艦に例えれば超弩級イージス艦というところでしょうかw

しかし、もう秋です。
虫の数が目に見えて減ってきています。
寿命を迎える昆虫もたくさんいますが、冬眠に入る昆虫もたくさんいます。
石の下、葉っぱの下、樹皮の隙間、土の中、朽木の中、いろんなところでじっとしている昆虫たちがたくさんいることを思えば、寂しくないというものです・・・なんて強がりを言っても、やはり寂しいですw
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2006年10月23日
冬眠体制に入るカタツムリ

気温もすっかり低くなってきて、カタツムリたちも冬眠に入ろうとしています。
4匹中2匹は、ご覧のようにふたのところで完全に膜を張って動かなくなってすでに4日目です。

冬眠体制に入るカタツムリ

1匹は、枯れ葉の中にいることが多くなりました。写っていませんが、あと1匹も同じ具合です。

キャベツをやってもあまり食べなく、こうなるといよいよ冬眠するよーの合図です。
来週ぐらいに、枯れ葉をもっとわんさか入れて、冬眠させようかなと思っています。
ふたの上のところに張り付いた2匹も、たぶん枯れ葉が少なかったので上に行ったのでしょう。
カタツムリが冬眠に入れば、また春までしばし観察中断です。
来年こそは産卵を期待したいと思います。

.........@ノ”<冬眠中もたまに霧吹きたのむおー
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2006年10月22日
冬眠中のアゲハサナギ

ひっそりと冬眠中。

奥のほうにも緑色のサナギが2匹見えます。
写ってはいませんが、上のほうにもあと2匹います。

冬眠中のサナギの世話ですが、ときどき霧吹きで水を軽くかけてやります。
週に一回ぐらいでいいと思います。
自然界では、雨・小雨・霧・雪・・・と、さりげなく水分補給の手段がありますが、飼育ケースの中では、人間が水分を与える必要があります。

ただ、寒い夜中にびしょぬれになるくらいやるのは、さすがに良くなさそうです。
比較的気温の高い昼間に、軽く霧吹きで与えるくらいでいいでしょう。

1年のうちの半分以上をサナギで暮らす越冬サナギ。
動かなくても、これもりっぱな飼育です。
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2006年10月21日
写真館-シロオビアワフキ

カメムシ系やオオヨコバイ系と同じく、植物の樹液を吸っている昆虫です。
俗名では、アワフキムシとかアワゼミとか言います。

幼虫時代に泡を吹いてその中で暮らしているので、アワという俗名がついています。
今年はうちの庭でもカメムシやヨコバイやアワフキがけっこう発生していて、毎回見ることになっています。
しかし、過度な大発生は植物を枯らす原因にもなるので、適度な駆除が必要になることもあるでしょう。うちでは放置ですがw

ぼくは車が好きなのですが、昆虫の顔を見るときにどうしても車の顔に見えてきます。
このアワフキは、スポーツクーペ族ですね。
流線型で骨っぽい顔の端に小さめの目、最近のホンダ車にも似ているシロオビアワフキなのでありました。
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2006年10月20日
写真館-岩手にも雪虫が!

通称「雪虫」。

北海道の学校に進学して初めて知った昆虫。
雪が降る10日ほど前に大発生する、風情豊かなメルヘンあふれる雪虫。
腹のところに真っ白い綿毛をつけ、飛んでいるときに何かにぶつかると綿毛がそれにくっつき、雪虫はそこで死にます。
はかない命、雪を知らせる虫。
飛び方も空中で静止したり、まさに初雪が舞っているように見えます。

北海道にしかいないと思っていた神秘的な雪虫、うちの庭を飛んでいました。

現実に戻りますが、この昆虫はアブラムシのなかまで、ワタムシと呼ばれる昆虫です。
交尾するために秋に飛び交い、冬の前に産卵します。
飛び交う時季がちょうど雪の降る少し前のため、雪を知らせるメルヘンチックな虫にとらえられています。

ワタムシにもいろいろな種類がいて、大きいのから小さいのまでいますが、その姿はどれも神秘的。
ぼくにとっては、この昆虫はアブラムシでもなくワタムシでもなく、やはり雪虫なのです。
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