羽化したときの足場があるかとか、脚がひっかかりやすい足場なのかとか、出てきたときの空間が十分かとか、角度がいいかとか、そういう条件に適した場所を見つけるために、蛹化する前の幼虫はかなり広範囲を歩き回ります。
場所を決めた幼虫は、まず周辺に糸を貼ります。張るじゃなくて貼るです。
枝の表面や壁の表面に、網目状に糸のじゅうたんをつくります。
これは、羽化したときに脚がうまくひっかかるようにするためだと思われます。
羽化直後のアゲハは、羽根を乾かして伸ばすのにどこかにぶら下がらなくてはいけません。ぶら下がっているときに、脚をすべらすわけにはいかないので、必死です。
飼育ケースという人工的な環境で羽化するサナギも足場の糸を貼りますが、その足場の糸の領域外はいきなりツルツルテカテカです。
飼育ケースのふたがいくら網目状になっていても、表面に爪はひっかかりません。
そんなわけで、割り箸とつまようじで誘導路を作りました。
割り箸のところで羽根を乾かしてくれることを想定しています。
つまようじの表面は、ニッパーでギザギザ加工を施しました。

90度2次元交差型

90度変則2次元交差型

90度3次元型
出口を確保しつつ、脚を伸ばせば届く位置に配置したつもりです。
なお、もう1匹の個体は天然枝でサナギになりましたので、特に加工はしていません。

天然枝につき無加工
出る方向と出てからの移動方向をシミュレーションしながら加工したので、1時間半もかかってしまいました。
カタツムリのキャベツ交換するの忘れてた(´・ω・`)