赤玉土の入った鉢の中に、動かない汚れた殻がひとつ。
4匹飼っているうちの1匹が、本日亡くなりました。
数日前に交尾を確認しましたが、力尽きての寿命だと思います。
度重なる交尾、度重なる産卵、そして夏の暑さ。
カタツムリの寿命は2〜5年と聞いていましたが、飼いはじめて1年10ヶ月、寿命が2年だとすればそろそろの時期でした。
亡骸の画像を掲載しますが、見たい人だけクリックしてください。
殻の表面は削り落ち、自分の殻の掃除もできないほどに老い、石でもなく木炭でもなく、土の上で眠っているように目だまを引っ込めて動かないカタツムリ。
しかし、体はすでに黒ずみ、乾燥が始まって萎縮していました。
本当に長い間いっしょにいたので、さすがに寂しいものがあります。
残る3匹のうちの2匹も、殻の表面が剥げ落ちているので、お年寄りのようです。
今年の夏、2匹も亡くなるかもしれません。
飼い始めたときに、ほぼ同じ大きさだったカタツムリ。
同じ時期に生まれたとすれば、寿命も同じということになります。
飼い始めた1年10ヶ月前に撮った写真です。
今の赤ちゃんカタツムリより、ひとまわりぐらい大きい直径1.5cmぐらいでした。
カタツムリが亡くなったときはどのように埋葬しようか、前からいろいろ考えてましたが、鉢の中の土に埋葬し、そして花の種を蒔こうと思います。
花は人の気持ちをやさしくし、蜜や花粉は他の昆虫の糧となります。
少しでも意味のある死にしてあげることが、飼育をしてきた者ができる供養だと思います。
ひとつの命は消えましたが、近くの飼育ケースの中では、たくさんの小さな命がキャベツを食べていました。