●えさ
よく勘違いされていることは、キュウリやナスが主食ですということです。
スズムシがキュウリやナスに食いつくのは水分をとっているのであって、食べているのではありません。かじった破片が胃に入るのは単に偶然です。
主食はむしろ動物性のものであって、にぼしやかつおぶしをあげます。
最近は「鈴虫のえさ」という配合飼料が各社から販売されていて値段も安く、かなりおすすめです。
「鈴虫のえさ」の主原料は魚粉と穀物類なので、安心してあげられます。
この時期の野菜類は腐敗が早く、何が何でも毎日交換しなければなりません。特にキュウリは半日で腐敗がはじまるので、今はナスを与えています。どちらにせよ、残留農薬が怖いので、よく洗うことは言うまでもないことです。
土に接するとさらに腐敗が早まって土もいたむので、土と接しない方法で入れてやります。
よく言われるのが、つまようじのようなものに刺して、そのまま土に刺す方法。個体数の少ない飼育なら、この方法がいいです。
個体数が多いと10本ぐらい刺さないといけなくなるので、プラケースのふたを土に置き、その上に置いています。
プラスチックのものを使うときは、表面がつるつるすべるので、よじ登れるか検討が必要です。
「ジャンプすれば上がれるだろう」という考えを捨てることです。えさや水分補給には、ジャンプしなくてもすぐたどりつける環境が重要です。スズムシの後ろ足は、ふんを飛ばすためにあるのですからw
●小バエ防止シート
飼育ケースとふたの間に、通気性の良い紙か布を挟み込みます。
どこからか小バエがやってきて、ナスやキュウリを食べ始めます。そのうち、ケース内で産卵して幼虫が孵化します。幼虫は次々と羽化し、さらに小バエが増えて何を飼っているのかわからなくなりますw
一度大量発生すると土の全交換が必要になるので、とにかく発生させないことです。土の中で白い線虫が無数にうごめく様子に耐えられる人は、多くはないでしょう。
●遊び心
飼育は学術的にやってはいけません。飼育は楽しむものです。
熱帯魚を飼うときに水槽内をアレンジするように、スズムシでも飼育ケースに遊び心を追加しましょう。
ケース内にひとつの世界を作るような気持ちが大事です。
飼育は養殖ではなく、見て楽しむものでもあるので、右脳に響く何かを誕生させなければなりません。
自分の作った世界に昆虫が命を宿し、さらに新しい世界へと変貌して、いつのまにか右脳へ響くようになる、一種の癒しです。
子どもの情操教育にとっても、重要なのはこの点です。
ただし、飼育環境の基本は自然環境の再現であるという最も重要な点は、忘れてはいけません。この再現を行った上での遊び心ということです。
まだまだ書きたいことはいっぱいありますが、読んでて眠くなるので今回の特集はこのへんでおしまいです。
.........@ノ”<ぼくは睡魔が右脳に響いたお