2007年08月22日
いいかげんに最終回にしたいと思います。

●えさ
よく勘違いされていることは、キュウリやナスが主食ですということです。
スズムシがキュウリやナスに食いつくのは水分をとっているのであって、食べているのではありません。かじった破片が胃に入るのは単に偶然です。
主食はむしろ動物性のものであって、にぼしやかつおぶしをあげます。
最近は「鈴虫のえさ」という配合飼料が各社から販売されていて値段も安く、かなりおすすめです。
「鈴虫のえさ」の主原料は魚粉と穀物類なので、安心してあげられます。
この時期の野菜類は腐敗が早く、何が何でも毎日交換しなければなりません。特にキュウリは半日で腐敗がはじまるので、今はナスを与えています。どちらにせよ、残留農薬が怖いので、よく洗うことは言うまでもないことです。
土に接するとさらに腐敗が早まって土もいたむので、土と接しない方法で入れてやります。
よく言われるのが、つまようじのようなものに刺して、そのまま土に刺す方法。個体数の少ない飼育なら、この方法がいいです。
個体数が多いと10本ぐらい刺さないといけなくなるので、プラケースのふたを土に置き、その上に置いています。
プラスチックのものを使うときは、表面がつるつるすべるので、よじ登れるか検討が必要です。
「ジャンプすれば上がれるだろう」という考えを捨てることです。えさや水分補給には、ジャンプしなくてもすぐたどりつける環境が重要です。スズムシの後ろ足は、ふんを飛ばすためにあるのですからw

●小バエ防止シート
飼育ケースとふたの間に、通気性の良い紙か布を挟み込みます。
どこからか小バエがやってきて、ナスやキュウリを食べ始めます。そのうち、ケース内で産卵して幼虫が孵化します。幼虫は次々と羽化し、さらに小バエが増えて何を飼っているのかわからなくなりますw
一度大量発生すると土の全交換が必要になるので、とにかく発生させないことです。土の中で白い線虫が無数にうごめく様子に耐えられる人は、多くはないでしょう。

●遊び心
飼育は学術的にやってはいけません。飼育は楽しむものです。
熱帯魚を飼うときに水槽内をアレンジするように、スズムシでも飼育ケースに遊び心を追加しましょう。
ケース内にひとつの世界を作るような気持ちが大事です。
飼育は養殖ではなく、見て楽しむものでもあるので、右脳に響く何かを誕生させなければなりません。
自分の作った世界に昆虫が命を宿し、さらに新しい世界へと変貌して、いつのまにか右脳へ響くようになる、一種の癒しです。
子どもの情操教育にとっても、重要なのはこの点です。
ただし、飼育環境の基本は自然環境の再現であるという最も重要な点は、忘れてはいけません。この再現を行った上での遊び心ということです。


まだまだ書きたいことはいっぱいありますが、読んでて眠くなるので今回の特集はこのへんでおしまいです。

.........@ノ”<ぼくは睡魔が右脳に響いたお
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☀ | Comment(6) | スズムシ | 更新情報をチェックする
2007年08月21日
●粉砕状の炭のかけら
これは、土に混ぜるために用います。
炭の効果は書くときりがないほどたくさんありますが、土の水分の保持・調整、脱臭、吸着の他にも、ダニ発生の抑制もしてくれます。
また、弱酸性の赤玉土に混ぜることで、中性に近づける効果もあります。
とにかく、百利あって一害無しの炭は、あらゆる昆虫飼育にうってつけなわけです。
カブ成虫飼育のマットやカブ幼虫飼育のマットにも、ぜひ入れておきたいものです。
さて、炭を粉砕するといっても、そんなのやってられません。
ここで便利なものがあります。淡水魚飼育で使う水を浄化する炭です。
はじめから粉砕されてネットに入っているので、このネットを破いてそれを土に混ぜます。水洗いも何もせず、いきなり土に混ぜておっけーです。
粉砕炭を混ぜた土を飼育ケースに入れたら、その表面にさらに粉砕炭をパラパラ撒けば、なおいいと思います。

●木炭
こっちは、土の上に置く大きい木炭です。
炭はいい素材なので、どんどん使います。
安く木炭を用意するには、キャンプ用の木炭が手ごろになります。
キャンプ用といってもいろいろあり、備長炭とか竹炭とかありますが、肉を焼くわけでもないので一番安いもので十分です。
備長炭や竹炭をよく見ると、亀裂の幅が大きかったり空洞があったりでスズムシ飼育にはもってこいなのですが、なんせ高いです。庶民には手がでません。
木炭を用意したら、まずタワシで表面を軽く洗います。表面に残るタール分の初期洗浄になるので、タワシを使って物理的な力で洗います。
その後、半日ぐらい水没させておけば、残ったタール分も水に溶けてさらに洗浄効果がでます。
飼育ケースに入れるころには軽く水を吸っており、飼育用木炭の完成になります。
黒い場所を好むスズムシにとっても木炭は絶好の住みかになり、よく集まりますので、必ず入れてあげましょう。

●壁面環境
スズムシは、脱皮をするときに垂直な面で脱皮します。
垂直な面が無い飼育ケース内だと脱皮に失敗する可能性が急増し、成虫までの飼育は期待できません。
飼育ケースの内壁はつるつるして上れないので、表面がざらざらしている別の垂直面を用意する必要があります。
いちばん簡単なのは、木のうすい板になります。これを倒れないように設置します。衝撃で倒れるようだとスズムシが圧死しますので、要注意です。
問題点は、多湿環境での木にはカビが生えやすいということです。また、工作材料として売られている木材には防虫剤が使われていないかの確認も必要です。
どうも木はめんどくさそうだなと思ったら、植木鉢の底に敷くプラネットが最適です。切って使うタイプだと大きなサイズで売られているので、飼育に使うには都合が良いことになります。
ただ、ここでも注意。石油臭や焦げたような臭いがするときは、表面をタワシで洗って半日ぐらい水没させます。
微量にガスを出している可能性もあり、洗う時間が無い場合でも、袋から出してしばらく放置します。
あとは、竹ぐしに固定するなりして土に刺します。
完全に成虫になって脱皮をしない場合でも、スズムシは垂直面で生活する昆虫です。平面ばかりだとストレスで長生きしないので、垂直面は必須です。

●洗剤禁止
昆虫飼育全般に共通することですが、飼育に使うものを洗うときは洗剤を使ってはいけません。
人には無害なわずかな残留洗剤が原因で全滅する可能性があるので、ナスを切るまな板や包丁もできれば専用のものを用意したいところです。
どうしても専用のものを用意できない場合は、くれぐれも残留洗剤には注意したいものです。
昆虫にとって、洗剤は猛毒です。油分が落ちてキュッキュッ♪で気持ちいいのはぼくをはじめとする人間だけなので、気を引き締めて取り掛かりましょう(^O^)


まだまだ続きそうなので、「その3」と題してまた後ほど。

.........@ノ”<読んでて眠くなるから短くしろ
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☀ | Comment(4) | スズムシ | 更新情報をチェックする
2007年08月21日
個人ブログなので書きたいことだけを書いていますが、たまには飼育用品についてしっかり説明したいと思うので、今回は写真無しです。

いろいろな飼育用品を使っていますが、どれもそれぞれに重要なポイントがあり、実はそれがけっこう大事なことだったりするので、「ぁぃは飼育を救う」のはじまりですw

●飼育ケース
バッタ類の中では比較的ジャンプ力が小さいスズムシですが、浅めのケースは禁物です。
スズムシは、ふんをするときに後ろ足でふんを跳ね飛ばします。
この飛距離がけっこうあって、ケース内側の高いところにふんがついているのは、そのためです。
浅めのケースだとふたがふんだらけになって掃除も大変になるので、深いほうがいいです。
また、せっかく飼育してるのですから、中がよく見えるほうがいいです。浅いと覗き込まないと見えなく、鑑賞の要素も薄れます。
※結論:ケースは深めが良し

●土
基本的に無機質の土を選びます。カブやクワ飼育用の木のくずのマットは有機質です。害ではありませんが、スズムシの生活圏には木のくずはありません。
おまけに、歩きにくくてダニもよく発生します。
黒土は湿度保持にはいいのですが通気性が悪く、カビが発生しやすくなります。赤玉土がいいとされるのは、湿度保持と同時に通気性も確保されるからです。
ベタベタでもだめ、カラカラでもだめ。だから赤玉土になります。粒の大きさは、1〜2mmの細粒のものが適しています。
ということでペットコーナーではスズムシ用赤玉土が売っていますが、これがけっこう高いです。似ているものは無いかと園芸コーナーをのぞくと、芝目土というのがありました。見た目は全く同じでした。粒の大きさも同じで、原料も赤玉土のみです。
今回の超特大ケースには、これを使用しています。14リットルで298円でした。ちなみにスズムシ用赤玉土は、ポテチぐらいの袋で400円弱ぐらいします。
注意点は、芝目土に薬品類を使っていないかということです。園芸用土には、防腐剤や殺虫剤、根ぐされ防止剤など、さまざまな薬品が入ってたりします。今回の芝目土は、純粋な芝目土で中身も完全な赤玉土なので、大丈夫でした。それでも心配な場合は、数匹の実験隊で数日試してみればいいと思います。数日後も生きていれば、安全です。
土は初めはカラカラに乾燥しているので、霧吹きで湿らせます。全部均等に湿ればいいのですが、狭いケース内では過湿になります。
深さ5cmぐらいに土を入れたとすれば、1〜2cmも湿れば十分です。あとは自然に染み込んでいきます。
過湿の場合、カビがものすごく発生します。いっしょに入れている木や竹類はカビだらけになります。少々なら発生して当たり前ですが、ハンパじゃないです。
スズムシはジメジメしたところで飼いましょうと言いますが、ある程度乾燥していても野菜から水分をとれるようにしておけば大丈夫です。
ただ、野菜も干からびて土もカラカラだとやばいです。
スズムシは、おもしろいように水を飲む昆虫なので、水分が重要です。野菜から水分をとれなくなると、土をかじって水分をとろうとします。霧吹きをすると、ケース内側についた水滴を飲む姿もよく見られます。
要は、どこかに水分があれば大丈夫ということになります。
※結論:もっと短く説明しろw


ということで恐ろしく長くなりそうなので、今回はこのへんで。
また「その2」と題して書きたいと思います。

飼育マニュアルサイトというものは、短い箇条書きと画像とのミックス
がベストなわけで、今回のように長文は最悪なわけですw
だからサイト作成者は長文スタイルで説明することを避けていて、その結果、ネット上はどこもかしこも同じようなことが簡潔に書かれてあるという結果になっています。
嫌われるのを覚悟で、ぁぃは飼育を救いたいと思いますw

次回、こうご期待(^^ゞ

.........@ノ”<誰も期待しておりませんw
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☁ | Comment(4) | スズムシ | 更新情報をチェックする
2007年08月20日
写真館-アサガオの葉とカエル

微妙にセンタリングを決めるカエル。


写真館-アサガオの葉とカエル

けっこう急勾配なんですけど。
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☁ | Comment(0) | カエル | 更新情報をチェックする
2007年08月19日
スズムシ飼育に超特大ケース導入

もはや、飼育ケースではありません。
既存の飼育ケースの特大でさえ小さく感じると、ホームセンター内での足取りは、ペットコーナーからインテリアコーナーへと移ります。

上から見るとこんなかんじです。


スズムシ飼育に超特大ケース導入

土は今まで使っていたスズムシ用赤玉土が高いので、園芸用の「芝目土」にヤシ活性炭を混ぜて使いました。
その上にさらにヤシ活性炭をばら撒き、木炭を置いています。

プラケの容器の側面を排除し、えさ入れにしました。
これは、中に入りやすくするためです。
プラケのふたには、ナスを置いています。
カビてるように見えますが、下側の水滴がフラッシュに反射してるだけなので、ご安心を。

たくさん刺さってるものは、アイス用の木の棒です。
こんなにアイスを食べたわけではなく、アイス作り用素材として売られているものです。
垂直な面を好むスズムシに、少しでも垂直面を提供したいための策です。
木なのでカビが発生しないか気になりますが、ちょっとこれで様子を見てみます。


スズムシ飼育に超特大ケース導入

斜め上からのぞいた風景。
アイスの捧が人気のようです。
黒い網状のものは、植木鉢の底に敷くプラ製のネットの端に竹ぐしを固定し、竹ぐしを地面に刺しています。
ナスがカビていないのも、証明されていますw


スズムシ飼育に超特大ケース導入

鉢底ネットも好評のようで、ここに集まっています。
触角がぶつかり合うのが嫌いなプライバシー重視型スズムシは、みんなアイスの捧を選んでいます。


スズムシ飼育に超特大ケース導入

そんなわけで、垂直面に集まるスズムシでした。
ちなみに、垂直な面は脱皮するのに必須なものなので、ただ好きで集まっているわけでもありません。
コオロギ飼育には草むらがあればいいですが、スズムシ飼育は垂直面が必須です。
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☁ | Comment(4) | スズムシ | 更新情報をチェックする
2007年08月17日
ヘブンリーブルー開花

ついにヘブンリーブルーが開花しました。

ヘブンリーブルー、天上の青。
それは、快晴のときの抜けるような青空の色。
そこに小さな空が登場したような、ファンタジーを感じます。


ヘブンリーブルー開花

暑い季節に涼しさを運ぶ、天上の青。
今日は、2輪咲きました。
あした咲きそうなつぼみも2〜3輪あり、これから開花ラッシュとなりそうです。

今から決めていることなのですが、来年はヘブンリーブルーを大々的に植えたいと思います。
緑と青のどでかいカーテンが作れたらいいなと思います。
そのお勉強という意味でも、しっかり生態を観察しながら育てます。
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☔ | Comment(0) | アサガオ〜2011年以前 | 更新情報をチェックする
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