2007年08月21日
●粉砕状の炭のかけら
これは、土に混ぜるために用います。
炭の効果は書くときりがないほどたくさんありますが、土の水分の保持・調整、脱臭、吸着の他にも、ダニ発生の抑制もしてくれます。
また、弱酸性の赤玉土に混ぜることで、中性に近づける効果もあります。
とにかく、百利あって一害無しの炭は、あらゆる昆虫飼育にうってつけなわけです。
カブ成虫飼育のマットやカブ幼虫飼育のマットにも、ぜひ入れておきたいものです。
さて、炭を粉砕するといっても、そんなのやってられません。
ここで便利なものがあります。淡水魚飼育で使う水を浄化する炭です。
はじめから粉砕されてネットに入っているので、このネットを破いてそれを土に混ぜます。水洗いも何もせず、いきなり土に混ぜておっけーです。
粉砕炭を混ぜた土を飼育ケースに入れたら、その表面にさらに粉砕炭をパラパラ撒けば、なおいいと思います。

●木炭
こっちは、土の上に置く大きい木炭です。
炭はいい素材なので、どんどん使います。
安く木炭を用意するには、キャンプ用の木炭が手ごろになります。
キャンプ用といってもいろいろあり、備長炭とか竹炭とかありますが、肉を焼くわけでもないので一番安いもので十分です。
備長炭や竹炭をよく見ると、亀裂の幅が大きかったり空洞があったりでスズムシ飼育にはもってこいなのですが、なんせ高いです。庶民には手がでません。
木炭を用意したら、まずタワシで表面を軽く洗います。表面に残るタール分の初期洗浄になるので、タワシを使って物理的な力で洗います。
その後、半日ぐらい水没させておけば、残ったタール分も水に溶けてさらに洗浄効果がでます。
飼育ケースに入れるころには軽く水を吸っており、飼育用木炭の完成になります。
黒い場所を好むスズムシにとっても木炭は絶好の住みかになり、よく集まりますので、必ず入れてあげましょう。

●壁面環境
スズムシは、脱皮をするときに垂直な面で脱皮します。
垂直な面が無い飼育ケース内だと脱皮に失敗する可能性が急増し、成虫までの飼育は期待できません。
飼育ケースの内壁はつるつるして上れないので、表面がざらざらしている別の垂直面を用意する必要があります。
いちばん簡単なのは、木のうすい板になります。これを倒れないように設置します。衝撃で倒れるようだとスズムシが圧死しますので、要注意です。
問題点は、多湿環境での木にはカビが生えやすいということです。また、工作材料として売られている木材には防虫剤が使われていないかの確認も必要です。
どうも木はめんどくさそうだなと思ったら、植木鉢の底に敷くプラネットが最適です。切って使うタイプだと大きなサイズで売られているので、飼育に使うには都合が良いことになります。
ただ、ここでも注意。石油臭や焦げたような臭いがするときは、表面をタワシで洗って半日ぐらい水没させます。
微量にガスを出している可能性もあり、洗う時間が無い場合でも、袋から出してしばらく放置します。
あとは、竹ぐしに固定するなりして土に刺します。
完全に成虫になって脱皮をしない場合でも、スズムシは垂直面で生活する昆虫です。平面ばかりだとストレスで長生きしないので、垂直面は必須です。

●洗剤禁止
昆虫飼育全般に共通することですが、飼育に使うものを洗うときは洗剤を使ってはいけません。
人には無害なわずかな残留洗剤が原因で全滅する可能性があるので、ナスを切るまな板や包丁もできれば専用のものを用意したいところです。
どうしても専用のものを用意できない場合は、くれぐれも残留洗剤には注意したいものです。
昆虫にとって、洗剤は猛毒です。油分が落ちてキュッキュッ♪で気持ちいいのはぼくをはじめとする人間だけなので、気を引き締めて取り掛かりましょう(^O^)


まだまだ続きそうなので、「その3」と題してまた後ほど。

.........@ノ”<読んでて眠くなるから短くしろ
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☀ | Comment(4) | スズムシ | 更新情報をチェックする
2007年08月21日
個人ブログなので書きたいことだけを書いていますが、たまには飼育用品についてしっかり説明したいと思うので、今回は写真無しです。

いろいろな飼育用品を使っていますが、どれもそれぞれに重要なポイントがあり、実はそれがけっこう大事なことだったりするので、「ぁぃは飼育を救う」のはじまりですw

●飼育ケース
バッタ類の中では比較的ジャンプ力が小さいスズムシですが、浅めのケースは禁物です。
スズムシは、ふんをするときに後ろ足でふんを跳ね飛ばします。
この飛距離がけっこうあって、ケース内側の高いところにふんがついているのは、そのためです。
浅めのケースだとふたがふんだらけになって掃除も大変になるので、深いほうがいいです。
また、せっかく飼育してるのですから、中がよく見えるほうがいいです。浅いと覗き込まないと見えなく、鑑賞の要素も薄れます。
※結論:ケースは深めが良し

●土
基本的に無機質の土を選びます。カブやクワ飼育用の木のくずのマットは有機質です。害ではありませんが、スズムシの生活圏には木のくずはありません。
おまけに、歩きにくくてダニもよく発生します。
黒土は湿度保持にはいいのですが通気性が悪く、カビが発生しやすくなります。赤玉土がいいとされるのは、湿度保持と同時に通気性も確保されるからです。
ベタベタでもだめ、カラカラでもだめ。だから赤玉土になります。粒の大きさは、1〜2mmの細粒のものが適しています。
ということでペットコーナーではスズムシ用赤玉土が売っていますが、これがけっこう高いです。似ているものは無いかと園芸コーナーをのぞくと、芝目土というのがありました。見た目は全く同じでした。粒の大きさも同じで、原料も赤玉土のみです。
今回の超特大ケースには、これを使用しています。14リットルで298円でした。ちなみにスズムシ用赤玉土は、ポテチぐらいの袋で400円弱ぐらいします。
注意点は、芝目土に薬品類を使っていないかということです。園芸用土には、防腐剤や殺虫剤、根ぐされ防止剤など、さまざまな薬品が入ってたりします。今回の芝目土は、純粋な芝目土で中身も完全な赤玉土なので、大丈夫でした。それでも心配な場合は、数匹の実験隊で数日試してみればいいと思います。数日後も生きていれば、安全です。
土は初めはカラカラに乾燥しているので、霧吹きで湿らせます。全部均等に湿ればいいのですが、狭いケース内では過湿になります。
深さ5cmぐらいに土を入れたとすれば、1〜2cmも湿れば十分です。あとは自然に染み込んでいきます。
過湿の場合、カビがものすごく発生します。いっしょに入れている木や竹類はカビだらけになります。少々なら発生して当たり前ですが、ハンパじゃないです。
スズムシはジメジメしたところで飼いましょうと言いますが、ある程度乾燥していても野菜から水分をとれるようにしておけば大丈夫です。
ただ、野菜も干からびて土もカラカラだとやばいです。
スズムシは、おもしろいように水を飲む昆虫なので、水分が重要です。野菜から水分をとれなくなると、土をかじって水分をとろうとします。霧吹きをすると、ケース内側についた水滴を飲む姿もよく見られます。
要は、どこかに水分があれば大丈夫ということになります。
※結論:もっと短く説明しろw


ということで恐ろしく長くなりそうなので、今回はこのへんで。
また「その2」と題して書きたいと思います。

飼育マニュアルサイトというものは、短い箇条書きと画像とのミックス
がベストなわけで、今回のように長文は最悪なわけですw
だからサイト作成者は長文スタイルで説明することを避けていて、その結果、ネット上はどこもかしこも同じようなことが簡潔に書かれてあるという結果になっています。
嫌われるのを覚悟で、ぁぃは飼育を救いたいと思いますw

次回、こうご期待(^^ゞ

.........@ノ”<誰も期待しておりませんw
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☁ | Comment(4) | スズムシ | 更新情報をチェックする
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