これは、土に混ぜるために用います。
炭の効果は書くときりがないほどたくさんありますが、土の水分の保持・調整、脱臭、吸着の他にも、ダニ発生の抑制もしてくれます。
また、弱酸性の赤玉土に混ぜることで、中性に近づける効果もあります。
とにかく、百利あって一害無しの炭は、あらゆる昆虫飼育にうってつけなわけです。
カブ成虫飼育のマットやカブ幼虫飼育のマットにも、ぜひ入れておきたいものです。
さて、炭を粉砕するといっても、そんなのやってられません。
ここで便利なものがあります。淡水魚飼育で使う水を浄化する炭です。
はじめから粉砕されてネットに入っているので、このネットを破いてそれを土に混ぜます。水洗いも何もせず、いきなり土に混ぜておっけーです。
粉砕炭を混ぜた土を飼育ケースに入れたら、その表面にさらに粉砕炭をパラパラ撒けば、なおいいと思います。
●木炭
こっちは、土の上に置く大きい木炭です。
炭はいい素材なので、どんどん使います。
安く木炭を用意するには、キャンプ用の木炭が手ごろになります。
キャンプ用といってもいろいろあり、備長炭とか竹炭とかありますが、肉を焼くわけでもないので一番安いもので十分です。
備長炭や竹炭をよく見ると、亀裂の幅が大きかったり空洞があったりでスズムシ飼育にはもってこいなのですが、なんせ高いです。庶民には手がでません。
木炭を用意したら、まずタワシで表面を軽く洗います。表面に残るタール分の初期洗浄になるので、タワシを使って物理的な力で洗います。
その後、半日ぐらい水没させておけば、残ったタール分も水に溶けてさらに洗浄効果がでます。
飼育ケースに入れるころには軽く水を吸っており、飼育用木炭の完成になります。
黒い場所を好むスズムシにとっても木炭は絶好の住みかになり、よく集まりますので、必ず入れてあげましょう。
●壁面環境
スズムシは、脱皮をするときに垂直な面で脱皮します。
垂直な面が無い飼育ケース内だと脱皮に失敗する可能性が急増し、成虫までの飼育は期待できません。
飼育ケースの内壁はつるつるして上れないので、表面がざらざらしている別の垂直面を用意する必要があります。
いちばん簡単なのは、木のうすい板になります。これを倒れないように設置します。衝撃で倒れるようだとスズムシが圧死しますので、要注意です。
問題点は、多湿環境での木にはカビが生えやすいということです。また、工作材料として売られている木材には防虫剤が使われていないかの確認も必要です。
どうも木はめんどくさそうだなと思ったら、植木鉢の底に敷くプラネットが最適です。切って使うタイプだと大きなサイズで売られているので、飼育に使うには都合が良いことになります。
ただ、ここでも注意。石油臭や焦げたような臭いがするときは、表面をタワシで洗って半日ぐらい水没させます。
微量にガスを出している可能性もあり、洗う時間が無い場合でも、袋から出してしばらく放置します。
あとは、竹ぐしに固定するなりして土に刺します。
完全に成虫になって脱皮をしない場合でも、スズムシは垂直面で生活する昆虫です。平面ばかりだとストレスで長生きしないので、垂直面は必須です。
●洗剤禁止
昆虫飼育全般に共通することですが、飼育に使うものを洗うときは洗剤を使ってはいけません。
人には無害なわずかな残留洗剤が原因で全滅する可能性があるので、ナスを切るまな板や包丁もできれば専用のものを用意したいところです。
どうしても専用のものを用意できない場合は、くれぐれも残留洗剤には注意したいものです。
昆虫にとって、洗剤は猛毒です。油分が落ちてキュッキュッ♪で気持ちいいのはぼくをはじめとする人間だけなので、気を引き締めて取り掛かりましょう(^O^)
まだまだ続きそうなので、「その3」と題してまた後ほど。
.........@ノ”<読んでて眠くなるから短くしろ