2007年10月08日
今使っているカメラは、CanonのPowerShot S2ISです。
デジタル一眼ではないのですが、一眼寄りのコンパクトカメラといったかんじです。
スーパーマクロで0cmまで近づけるのと液晶が動くことで、マクロ撮影に役立っています。

難点は、レンズ部がかなり前面に飛び出すため、内蔵ストロボの光がレンズ直前に届かないことです。実写で5cmぐらい離れないとストロボの光の域に入りません。
マクロ撮影をしていると2cmとか3cmまで近づきたいこともよくあり、しかも草むらの中で薄暗かったりしてストロボがあったらなと思うわけです。
また、昆虫を撮っていると逆光環境にもよく遭遇し、なおさらストロボが欲しいわけです。

マクロ撮影用のストロボも市販されていますが、なんせプロ用なのでとんでもなく高く、これ買うんだったらニコンの新製品でも買うよと思う次第。

ここ半年間ぐらいずっと悩みの種でしたが、なんとか手づくりできないものかと考え、ちょっと作ってみました。


マクロ撮影のストロボを真剣に考察してみるの巻

内蔵ストロボがポップアップした状態です。
ここから発せられた光が、レンズ直前まで届けばいいわけです。
何かいいものはないかと周りを見渡したら、ありました。


マクロ撮影のストロボを真剣に考察してみるの巻

たばこの箱を少しいじくりました。
2つの箱を接合し、内蔵ストロボからレンズ直前までの長さになるようにします。
写真の奥のほうになりますが、ポップアップしたストロボに差し込む穴を開けます。
手前は、レンズ直前部にかぶるようにひさし状にします。
そのかぶる部分の内側に、アルミホイルを貼ります。
ストロボから発せられた光がアルミホイルに反射し、レンズ直前部を照射するわけです。


マクロ撮影のストロボを真剣に考察してみるの巻

中にはティッシュを無造作に詰め込みます。
こうすることで強すぎる光を弱め、拡散効果も期待できます。


マクロ撮影のストロボを真剣に考察してみるの巻

これが接合した状態です。
接合と言ってもポップアップしたストロボを穴に差し込んでるだけで、特に固定はしていません。
差し込む穴をある程度正確な寸法で開けると、カチっとはまって気になるぐらつきは出ません。
右上の写真で、レンズ直前部に光が照射されるのがわかると思います。

不都合な点は、たばこの箱の内部で反射してティッシュで拡散された光が、わずかですが赤みを持った色になることです。
光にはそれぞれ色があり、晴天のカンデラでなければなりません。
今後の改良点は、箱の内部全面にアルミホイルを貼ろうかなと思います。反射光はいいカンデラになるでしょう。
あとはティッシュです。これをどうするかです。

また、中央軸1面照射を発展させて、左右2面照射方式も考えています。
左右2面式だと前面反射が無くなり、さらに自然な描写になるはずです。

実は少し前からこの作ったものを使っており、ここのブログにも何枚か掲載しています。
昆虫の地肌感まで写るようになり、逆光でもはっきり写っていちおう成功の域に達していると思います。
花のマクロ撮影もいきいきとした描写になり、いいかんじです。

とりあえず、お金がかからなくてよかったです\(^o^)/
これで、ようやくスーパーマクロ0cmの機能をフルに活用できます。
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☁ | Comment(0) | 真剣考察 | 更新情報をチェックする
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