すっかりゴキブリと三角頭のブログと化していて恐縮ですが、イエコオロギとオオカマキリの生態が思いのほかおもしろく、今日もイエコオロギの動画と相成ったわけです。
むずかしい話をする前に、まずは見ていただきましょう。
イエコオロギの穴掘り、産卵へと続きます。
前脚で穴を掘り、器用にあごを使って土を取り除きます。
卵は、湿った土の中に産み落とされます。
水の匂いを感じ取ったメスは、土の中の湿り具合を確認するために穴を掘り、そこが産卵に適しているのか確かめます。
適していると、そこで産卵が始まります。
動画の中の場所は水のみ場の近くで、こぼれた水で中のほうがやや湿っています。
その水の匂いを、メスは確実に感じ取ったわけです。
この穴掘りはオスにも見られ、この場合は水分補給のために穴を掘ります。
水の匂いを感じ取り、そこを掘って湿り気の多い土までたどりつき、一番奥の水分が多いところの土をかむようにして、水を吸います。
昆虫の中でも体の体積が大きいものは、想像以上によく水を飲みます。
雨が降らなくても水分補給は必須であり、日照りが続くと土を掘ったり植物の茎を噛んだりします。
カマキリにも水分補給は必要ですが、水分の多い昆虫を食べているときに補給されるので、別途与える必要はありません。
ただ、水分の少ないものを食べている場合には、果物や水を染み込ませた脱脂綿などで水分を与えます。
2007年12月12日