
サナギのふたが開いたようになっており、中身が空っぽです。
ちょっと拡大してみます。

確かにふたが開いていて、中身がありません。
このようなサナギが2個ありました。
羽化したと思われる謎の成虫はどこにいるかと探したら、飼育ケースのふたの裏に2匹いました。
正体不明のサナギの正体は、この昆虫でした。

ヒラタアブです。
羽化したてのようで、色もまだ薄く、体型もぷっくりしています。
コスモスについたアブラムシを食べたヒラタアブの幼虫が、そこでサナギになったようです。

こちらが2匹目になります。
飼育ケースの中を飛んだりしていますが、羽化したてなのでまだ弱々しい飛び方です。
ヒラタアブの幼虫がアブラムシを捕食するのを、前に書いたことがあります。
このときは、セイタカアワダチソウでの撮影でしたが、このときの幼虫の形と今回のサナギの形がよく見るとそっくりです。
涙滴型の形をしている幼虫ですが、細いほうが頭になります。
今回のサナギを見ると、細いほうでしがみついているので、頭側でしがみついていたということになります。
暖房の無い小屋みたいなところに置いていて、ほとんど外と同じ気温なのですが、なぜか2匹だけ羽化しました。
このままにしておくわけにもいかず、自然の摂理ということで数時間後に外に放してあげました。
ヒラタアブの成虫は冬眠するのかわかりませんが、ぽつぽつと咲いているタンポポの蜜や花粉を食べてほしいと思います。
しかし、一桁の気温で羽化したことは、これは個体の判断ミスなのでしょうか。それとも、こういう生態なのでしょうか。
判断ミスならば、羽化はこれで終わりますが、こういう生態なら次々に羽化することになります。
残る5体のサナギなどうなるのでしょうか。
何かと忙しい師走の後半、今年はまだまだ昆虫飼育に束縛されそうですw