サナギになったミルワームが、というよりゴミムシダマシのサナギが色づいてきました。
サナギになったばかりは真っ白く、次第に茶色になってくるのはカブトムシのサナギと同じです。
色づくにしたがって体の部位が見やすくなり、黒ずんだ口ばしと複眼がわかります。
白と茶のしましまの部分は、おそらく触角でしょう。
脚の関節部も色が濃くなり、順調に形成されているようです。
さわるとピョコンと動くのですが、その動きはかなり強烈でコメツキムシ並に力強く動きます。
現在のサナギの数は9匹ですが、パン粉の上で動かなくなっているミルワームもいるので、じきにサナギになると思います。
こちらは、パン粉を食べるミルワーム。
一粒のパン粉を両脚で固定し、葉っぱと同じように上から下へ削るようにして食べます。アゲハの幼虫が葉っぱを食べる様子と同じ食べかたです。けっこうかわいいです(^O^)
もっとかわいいのが、一粒のパン粉を仲間で奪い合うことがあります。
身の回り全部がパン粉なのに…(-。-;)
長い管のような形をした幼虫ですが、その敏捷性は成虫と同じレベルです。
観察していると、いろいろなものに細かく反応しているのがわかります。
指が無くてもまつ毛が無くてもひとつの生命体であり、自己防衛の本能はきちんと備えています。
ミルワームはパッと見で気持ち悪いですが、見れば見るほど実はかわいいのに気づきます。動かなくなったのでサナギになるのかなと観察してたら、実は寝てるだけだったとか、性格も個々に違うようです。
昆虫の飼育でおもしろくなってくるのは、個々の性格の違いに気づくときです。このあたりまでくると、昆虫だろうが何だろうが、完全に同じ生命体同士という仲間意識も生まれ、さらなる愛情も芽生えるわけです。