2008年05月19日
スリムなイケメン ヒラタアブ

思わず見入ってしまう、バランスのとれたボディの完成度。
ヒラタアブを見つけると、ついつい撮ってしまいます。
警戒心も適度なほうで、けっこう逃げないで被写体になってくれます。

真ん中に見えるクリーム色の部分は、退化した後羽根(後翅)です。
正確には「平均こん」と言います。
この小さな部位を動かして、飛ぶときのバランスをとります。
ゆっくりしたバランスというよりは、急旋回や急停止などの緊急バランスに役立てます。…と言われていますw
ハエやハチ、ガガンボなども同じようになっています。
触角のところが突起状になっているのがハエやアブ、長く伸びているのがハチです。(例外もあり)

しかし、見れば見るほど未来の戦闘機です。
敏感そうな触角、その触角の上にも何かをキャッチする突起、体格の割にはバカでかい複眼、cd値の低そうなスリムボディ、羽根を力強く動かす筋肉が詰まった大きな胸部…
実際、イージス艦のレーダーは複眼であり、ロシアの戦闘機は平均こんのような小さい羽根をつけて小回りをきかせています。
完成度の高い昆虫の体だからこそ、その性能の高さが応用されているわけです。
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2008年05月19日
糸を紡ぐウメエダシャクの幼虫

ツツジの花の根元で、ウメエダシャクの幼虫が糸を紡んでいました。
サナギになる準備でもしているんでしょうか。


糸を紡ぐウメエダシャクの幼虫

前に出した糸の部分部分を前脚で引き寄せ、口でくわえて接合しているように見えます。
網状のものを作っているかんじです。おそらく、数日間かけて作り上げるのでしょう。
「イモ虫」や「気持ち悪い」で終わるチョウや蛾の幼虫ですが、このような織物職人もいるわけです。

ウメエダシャクは、名前の通り梅の木につくシャクトリムシです。
ただ、梅の木だけではない他の植物にもつくようです
この写真はツツジの花にいるウメエダシャクですが、すぐ近くに梅の木があります。もしかしたら、サナギになるために遠征してきたのかもしれません。

ウメエダシャクのように、「〜シャク」というのはシャクガのなかまになります。
ウメエダシャクの成虫は、昼行性で羽根の色も白と黒の模様なので、チョウと見間違えるほどきれいな蛾です。
無事に羽化してほしいものです。
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