マユミの木で育っていたミノウスバの幼虫も大きくなり、今年も大移動の季節となりました。
食樹だったマユミの木を降りて、サナギになる場所を探す旅に出ます。
いっしょに生まれた兄弟たちも同時期に旅に出るので、大移動となるわけです。
ワスレナグサの枝でひと休み。
移動距離は数十mを超えることもあり、このような休憩のシーンも見られます。
ナデシコの茎でひと休み。
まさに、ウスバナデシコ七変化の旅なわけです。
同居人だったアリと別れを惜しんで、マユミの木から離れられない個体もいます。
「幼虫が葉っぱを食べる→葉っぱの切り口から樹液が出る→アリが樹液を吸う」
両者の間にはこのような関係があり、アリも幼虫を襲おうとはしません。
アリは時々触角で幼虫に「食べて食べて」と催促をし、やさしくて断りきれない幼虫は居残り組となりますw
しかし、このまま食べ続けるとメタボになると思うので、そろそろ決別かと思われます。
旅に出たミノウスバの幼虫は、いい場所が見つかるとそこでまゆを作り、サナギになります。
暑い夏をサナギの状態で過ごし、秋になるときれいな成虫に羽化します。
去年のミノウスバの幼虫や成虫の産卵などは、こちらで書いてます。
今年の秋も、またミノウスバの成虫に会えればいいなと思います。