
トウガラシの緑の実も赤くなってきましたが、1匹のカメムシがじっととまっていました。
ちなみに、体が全部緑色のカメムシはアオクサカメムシ、羽根の部分と腹部の先以外が緑色のカメムシがチャバネアオカメムシ、腹部の先以外が緑色のカメムシが今回のエゾアオカメムシになります。

横から見てみると、口が折れていました。
カメムシの口はセミの口と同じように、ふだんは体にぴたっとくっつくような位置にあります。
それが写真のような位置にあるということは、前脚の陰で見えませんが、口元でも折れていると思われます。
折れた位置や角度から考えて、植物に口を刺しているときに、体が下方向にすべったのだと思います。
赤くなる前のトウガラシの実は表面がつるつるなので、実の汁を吸っていたときに脚をすべらせた可能性があります。
2か所を直角に折ってしまい、壊死も始まっているこの個体は、もう植物の汁を吸うことはできません。

よく見たら、トウガラシの同じ株に幼虫もいました。恐らく兄弟です。
生長の早さの違いで、羽化後と羽化前の兄弟だと思います。
助けてあげてと言ってそうですが、どうすることもできません。

幼虫なので、羽根はまだありません。
五体満足のまま、生きていってほしいものです。