ミノウスバが羽化の季節を過ぎ、産卵の季節を迎えています。
産んでいる木は、毎年ミノウスバの世代が繰り返されている1本のマユミの木です。
このメスの成虫も、おそらくこの木で生まれ、育った個体でしょう。
風の強い秋空のもと、しっかりしがみついて産卵しています。
近くには、ミノウスバの羽化した抜け殻がありました。
鉢のふちの裏に潜んでいたとは、なかなかかしこい昆虫です。
近くには、別の個体もいました。メスです。
近づきすぎたので、威嚇してきました。
こちらは、触角がクシ状になっているのでオスです。
メスの匂いを嗅ぎ取る必要があるため、より高精度な触角が必要になるわけです。
オオカマキリでも、オスのほうが長い触角を持ちます。
ミノウスバの卵は、このまま親の毛に覆われて冬を越します。
そして来春、黄色と黒の幼虫がマユミの葉を食べて育ちます。