2010年04月25日
前に、クロヤマアリが枯れ草を使った巣穴補正をしているのをここで書きましたが、その後どのようになったのか気になったので見てみました。
ぱっと見ただけでは単なる地面です。こういうときは、自分の体の大きさがアリと同じぐらいに小さくなった感覚で、じっくりと見てみます。
今回はわかりやすく解説も入れてみましたので、考察してみましょう。


クロヤマアリの建設に新設

白い矢印で示された巣穴と枯れ草の位置関係に注目してみましょう。
巣穴のすぐ横に枯れ草が置かれています。置かれた方向は横です。


クロヤマアリの建設に新設

こちらの巣穴も枯れ草の方向は横です。


クロヤマアリの建設に新設

石を利用した巣穴ですが、枯れ草は斜め方向に置かれています。しかしよく見ると、枯れ草の片方が石に接しており、さらに小石で支えられています。反対側にも小石が置かれており、植物の茎でも固定されています。
決してぁぃさんが細工したわけではなく、アリさんがこれをガチで作ったのであります。


クロヤマアリの建設に新設

こちらは横に置かれていますが、長さが足りなかったのか、より細い枯れ草を使って支えています。

これら4つの巣穴はどれも同じアリ家族のもので、他にも数か所巣穴の出入り口がありました。


クロヤマアリの建設に新設

集めまくった枯れ草。一種の資材置き場になっているようです。

…と、これで今回の記事を終えるはずでしたが、写真を撮り終えたあとに雨が降り、そこで新設が思い浮かんだのでメモ代わりに書いときます。

雨が降ると地上に運び出した土が崩れて、巣穴の中に戻ってしまいます。
ここで今回の枯れ草の置かれ方を見てみると、砂防ダムのような役割を果たすのではないでしょうか。さらにです。雨がやみ、枯れ草の一部は土の中に埋まります。巣穴の中から運ばれていた土は初めは顆粒状ですが、もともとは細かい粉末。雨のせいでどろどろになります。
ここで何かを思いつかないでしょうか。セメントです。太陽に熱せられた泥はみるみる固まり、ここに頑丈で安定した足場ができるわけです。
しかも、その足場の中には骨格のように埋まった枯れ草の小枝。
つまり、これは鉄筋コンクリートと同じ発想で作られたアリの知恵なのであります。
…と、新設というか勝手な妄想を書いて記録しておき、いつの日か昆虫学者が同じようなことを「新発見」と発表したときに、ニタニタしたいわけですw
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☁ | Comment(5) | TrackBack(0) | 気まぐれ写真館 | 更新情報をチェックする
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