ここ最近やたらハクセキレイを見るなと思っていたら、一羽が小枝をくわえて木の茂みの中に入っていきました。
見上げればそこに巣。地上3mぐらいの高さです。
まだ作っている最中で未完成のようですが、問題はここは人通りの多い玄関先であること。どうしてこんな人間のそばで巣作りを始めたのかとしばし悩む次第。右下に写っているのが同時に撮ったハクセキレイです。
いちばんいいのは、人通りが多いことに気付いたハクセキレイが早々に別の場所で巣作りを再開することです。巣もまだ未完成のようですし、今ならまだ間に合いそうです。
心配なのは、ここに巣作りを強行すること。ツバメの心理で人間のそばこそ安全だとは思ってもいないでしょうし、落ちついて卵も抱けないでしょう。
観察できるのはいいですが、本来野鳥は遠くからそっと観察するものです。野鳥の中には巣を人間に気づかれたことで、子育てを放棄するものもいます。
ハクセキレイは人里に住む野鳥なので多少は人間に馴れているとは思いますが、子育てのときはニワトリでさえかなり神経質になります。
ちなみに、去年はほぼ同じ場所をスズメが寝どころにしていました。
うす暗くなると2羽が必ず来て茂みの中で寝るのですが、夜に玄関から出ると驚いて暗闇の中に飛んでいきます。鳥は鳥目。真っ暗だと何も見えません。不規則な円を描くように飛び、枝にぶつかりながら戻ってきていました。鳥側もあせるでしょうが、こっちもあせるわけです。
いやはや、とんだお客さんが来てしまいました。このあとどうなるのか、また続報したいと思います。
個体判別メモ代わりに写真掲載。
ハクセキレイのつがい。右がオス、左がメス。
オスの拡大版。胸元は黒一色。目じりの黒い垂れは1個。
メスの拡大版。目じりの黒い垂れは2個。
尾を上げて羽根で足場を作って求愛するメス。
歩くオス。目じりの黒い垂れは1個。
メス。胸元は、黒に白毛が大きく2箇所入る。1枚目の写真参照。