
地植えのムスカリを撮っていたら、矢印の先に何かいます。

体長1.5cmぐらいのオレンジ色の蛾のようです。

羽化したばかりなのでしょうか。じっと止まっています。

すぐ近くには、抜け出た後のマユ。この蛾のものかは不明です。
調べてみたら、アマヒトリという蛾でした。
蛾の羽化も始まったなぁと思いつつ、10分ぐらいしてから同じ場所にもう一度行ってみると…

あれ、増えてる!

3匹に増えています。しかも、そのうちの2匹は交尾しています。

いちばん上の単独の個体。さっき接写した個体とは別のようです。3匹写った写真をもう一度見てみると、最初に接写した個体が上向きで交尾していることがわかります。

この上の個体です。オスなのかメスなのか不明ですが、なんとなく上がオスで下がメスのような気がします。

よくオスのほうの触角が大きな蛾がいますが、あれはメスのにおいを察知しやすくするために高性能化されているためです。
しかし、このアマヒトリの場合は、オスメスの触角に大差はありません。においでメスを探す必要が無いということになります。
ということは、視覚でメスを探している、または相互の区別をしていることになり、どちらかがより派手な体色をしているはずです。
鳥類でもクジャクなどはその顕著な例であり、オスの羽はかなり派手です。
アマヒトリの場合、オスがメスを探すのではなくて、メスがオスを探しているのかなと思ったりします。この場合オスが派手なはずであり、写真を見るとさっきの上の個体がオスのような気がします。
オレンジ色と黒い紋はかなり目立ち、これをメスが視覚で発見するのではないでしょうか…と勝手に想像しながら観察は続くわけです。