
蒸し暑い夜の灯りのそばに女王アリが飛んできていました。体長は1.5cmぐらい。トビイロケアリの女王アリかもしれません。

オスの羽アリも100匹以上います。こちらの体長はかなり小さく、5mmぐらい。どうやら結婚飛行が行われたようです。
こうなると大騒ぎになるのがクモとカエル。クモの巣には食べきれないほどの羽アリがかかり、クモも全部を処理できないでいます。
カエルはカエルで壁や戸に張り付いて、待ち状態で食べ放題です。
特にこの時季に上陸した子ガエルにとっては、狩りのしやすさや大きさがちょうどいい獲物になります。
結婚飛行で飛び立った膨大な数のアリは、他の生き物の食糧事情を支える重要な役割を持っています。もし結婚飛行が行われなかったら、餓死する子ガエルも出てくるでしょう。羽アリは、そのくらい狩りのしやすい獲物です。

足元には土の粒で守られた通路を歩くトビイロケアリ。この土の粒は時々トンネル状になったりします。家の中にも入ってきたりするので、アイスクリーム、すいか、とうもろこしなどの甘いもののゴミに群がることがあります。