2010年10月05日
ムネアカオオアリの羽化の瞬間

左に写っている黒くなっているマユサナギですが、今目の前で働きアリ2匹がマユを破り始めました。最初に破り始めた場所は、ちょうど口があるあたりからでした。
アリの幼虫は自分で糸を吐いてマユを作りますが、出るときはこうして破ってもらいます。


ムネアカオオアリの羽化の瞬間

1匹また1匹と助っ人が集まり、すごい勢いで破っています。しかしその動きはじつに慎重で、かなり細かい動きをしています。


ムネアカオオアリの羽化の瞬間

アリが集まっている中央付近に新生児がいますが、ほぼマユの殻が取れた状態です。
取ったマユの殻の一部を咥えている働きアリが右端に写っています。このアリはマユの殻を延々と噛み砕き、黒い小さな状態にしてました。


ムネアカオオアリの羽化の瞬間

新生児の脚が見えます。まわりの働きアリは、新生児の脚や触角を1本1本舐めてきれいにしています。産湯につかる状態なわけです。
たった1匹の小さなアリですが、生まれるまでたくさんの働きアリから世話をしてもらい、羽化の時もこうしてみんなに舐められてこの世に出てきます。
ひとつの命に多大な労力を費やすアリ、もはや人もアリも同じな次第。

ちなみに、今回生まれたのが十五女。ちょっと前に生まれた十四女が右上の個体です。
まだ頭部の色が薄いので、複眼もはっきりと見えています。

今回の羽化の動画を長時間撮ってみたのですが、あまりにも重いので切り貼りした動画をアップします。写真よりも新生児がはっきり映っていますので、可能な限り大画面高画質で見ればおもしろいです。カクカクするときは、画質を少し下げればおっけーです。

posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☔ | Comment(3) | TrackBack(0) | ムネアカオオアリ | 更新情報をチェックする
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