2010年11月02日
えさ置き場にあるハチミツを吸った1匹の働きアリが、巣に戻って不思議な行動をとりました。
いつもなら、吸ったハチミツを吐き出して他の働きアリに与えるのですが、このときは巣の壁に点々と置くようにくっつけながら歩きまわりました。
動画の中では2度ほど他の働きアリに与える素振りを見せますが、結局は壁に置いています。

仮に自然界の巣の中でこのような行動をとった場合、置かれたハチミツは巣の壁である土の中に吸い込まれてしまい、効率は良くありません。それを再度溶かして食べるのなら置くという行為もわからなくはないのですけど。

ちなみに、巣の壁にハチミツを置く行動は、このあとも何度も繰り返されました。大意では、これは冬眠前に巣の中に食べ物を補給する行動ではないかと思います。一歩進んでさらに仮定するとすれば、巣の壁が液体のしみ込まない素材であることを知った上で、点々と置いているのかもしれません。
液体ですのでいずれは蒸発しますが、狭い巣の中に高い密度で置けば他の働きアリがそれに気づいて食べる確率は上がります。
現に、動画の中でも口移しをする素振りをして相手にハチミツの存在を教え、そのすぐそばの壁に置いている様子がわかります。

冬眠前の補給という考えを取り除いた場合、どの働きアリも満腹状態であったので一時的に壁に置いたという想定もできます。これは、とにかく食べ物を運び込むことを最優先に考えたという想定です。
というのも、ハチミツは水で薄められており、この状態では腐敗が速く進みます。のんきに口移しをして鮮度を落とすより、新鮮なうちにできるだけ運び込もうという意思の表れだとすれば、今回の行動は話が見えてきます。

壁が液体を吸いこまない素材であること、ハチミツは鮮度が要求される状態であること、この2つを知っているという仮定の上での話ですが、アリであればこれぐらいは知っているのではないかとも考えられます。
なぜならば、アリは防腐防カビに対してはプロフェッショナルであること、長い間人間がそばいる環境で生きてきたので人工的な素材をある程度は理解しているのではないかと思われるからです。

以上を踏まえて動画を見てみてください。画面を大きくすれば、よりわかりやすくなります。

posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | ムネアカオオアリ | 更新情報をチェックする
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