アサガオの緑のカーテンも茶色のつるになったので、プランターを整理しようとずらしたら、なんと!オオカマキリの出現です。コンクリートブロックの上に写っています。
翅はボロボロ、右カマは動かず、動きも虫の息状態でした。
何度も氷点下の気温を経験し、霜や雪までも経験したこの個体は、プランターの陰でひっそりとその時を待っているようでした。
余命いくばくもない状態なら、最後に人間とのふれあいもいいだろうということで、暖かい場所に移動させることにしました。
急遽、保護場所を作って確保。体が温まってくるごとに、しっかりつかまるようになりました。
左複眼老化、右カマ開閉不能、左中脚関節部からは、若干体液も漏れています。
腹部の節からも、体液の漏れ跡を確認できます。突風の日も最近あったので、それでケガをしたのかもしれません。ちなみにメスの個体です。腹部が膨らんでいないので、今後の産卵は無いようです。
カマキリ保護でいちばん最初にやることは体を温めること。次にやることが水やりだと思います。
カマキリはコオロギと同じくらい水を飲む昆虫なので、とにかく水を飲みたがっているはずです。
ティッシュに水を含ませて口もとに持っていくと、ちゅうちゅう吸っていました。
このあと少し時間をおいて、昆虫ゼリーの液体を綿棒で吸わせた次第。甲虫用の産卵促進用の高栄養ゼリーなので、昆虫必須成分もかなり入っているゼリーです。
このオオカマキリは、もしかしたら9月に撮った個体かもしれません。この地に住み着いていた個体だとすれば、こうして保護するのもいいかなと思った次第。
あと何日生きるかわかりませんが、最後に人間との記憶をインプットさせたいと思います。この時代の人間は、やるべきことがあるわけです。