室温が低いときにカイロを入れてやると、適度に温まったころに上に上がります。
それはいいのですが、カイロの温度がどんどん上昇していくと、今度は体を持ち上げるような動きを見せます。
熱ければ移動すればいいのですが、暖かさも見捨てることはできないようで、かなりの間このままの姿勢でくつろいでいます。
似たような姿勢は、秋の日向ぼっこのときにも見られます。気温が低い状況でも、太陽熱で温められた大きな石の表面温度はけっこう熱くなります。その石の上で、エンマコオロギは心地よい温度に感じるまで体を浮かせながら暖をとるわけです。
偶然とはいえ、自然界での生態の一部でもある石の上の日向ぼっこを使い捨てカイロで再現できたことはうれしかった次第。