2012年01月25日
エンマコオロギ、大往生

キャベツでも食べに来たのかなと産卵管に触れてあいさつしたら、動きませんでした。


エンマコオロギ、大往生

最後まで生きたメスのエンマコオロギ、ついに天寿全うです。
昨年の6月半ばに孵化が始まったエンマコオロギでしたが、まさかいっしょに年を越せるとは思っていませんでした。
その後もキャベツを食べながら元気に生きていましたが、ここで生涯を終えました。
悲しいという気持ちは無く、むしろありがとうの気持ちが強いです。長い間楽しませてくれたエンマコオロギには、素直に感謝の気持ちを伝えたいです。

この個体は、飼育ケースの中で生まれ、飼育ケースの中で生涯を終えました。
箱の中での人生を強いることにもなる飼育という行為、長い間十分に楽しませてくれたお礼をするならば、それは預かった卵をきちんと孵化させてあげることかもしれません。

今年の初夏、この個体も産んだはずの卵が孵化する予定です。小さな小さな幼虫が土の中から這い出てくるころには、この母親は土になっています。そしてその土もまた、何かの生き物の住処になったり産卵床になることでしょう。
自然は巡るものです。世代は繰り返すものです。このルールだけは尊重しなければならないと思うわけです。


エンマコオロギ、大往生

自分と最も長く一緒にいたエンマコオロギです。ありがとう。おつかれさま。
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☀ | Comment(10) | エンマコオロギ〜2011年 | 更新情報をチェックする
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