前回の状態から約20時間後の状態。幼虫の体は完全に見えなくなり、マユの皮が形成されています。
前回は石膏の上にいましたが、働きアリたちがスポンジの垂直面まで運び、この場所で支えられながらマユができていったと思われます。
マユを作り出した当初から付着しているのは、スポンジのかけら。働きアリが食いちぎってくっつけたのかもしれません。
この食いちぎってくっつけたスポンジのかけらと同じ役割をさらに欲しがって、スポンジの面に置いたような気もします。家を作る時の足場とか、コンクリートの型枠みたいなもんなんでしょうか。
さらに11時間経過後の状態。付着していたスポンジのかけらは取り除かれ、マユの皮もさらに厚くなったように見えます。
今回の観察で、周りの働きアリたちの手助けがマユ形成には必要であることがわかりました。また、異物を用いての形成効率アップのような現象も見ることができました。
幼虫は、このマユの中で皮を脱いでサナギになります。初めて誰にも助けられずに行う大イベントです。