気がついてみると、カタツムリ飼育も6年半になろうとしています。
ブログ上では2006年から始まっていますが、実際は2005年に初代を採取して始まった飼育ですので7年ぐらいになります。
小さな生き物を飼っているよと言われると、普通は金魚とかカブトムシとかハムスターとかを想像することが多いと思います。人間が見てかわいいと思う生き物が飼われることが多いでしょう。
コオロギだカマキリだの部類だと、へぇ〜と軽く驚くかもしれません。
しかし、カタツムリの場合、なんで?と軽く疑問的驚嘆になってしまうのが現実です。
正直、飼い始めたころはカタツムリを飼っても寿命で死んだら終わりだろうと思っていました。1代で終わる飼育だと当然のように思っていたわけです。
しかし、ある日産卵シーンを見ることになったとき、1分間に数回しか筋肉を伸縮させるレベルの動きで半日以上も穴を掘っているのを観察できました。そして、まるでカメの産卵シーンのように丸くて白い卵がポロポロと穴の奥の方に産み落とされていったのです。
感動、貴重、美しい、何と表現したらいいのかわかりませんが、地球で生きる同じ生き物同士の間の同調というか互助というか、そんな感覚が生まれていました。
全ての卵を孵化させて全数を飼うことは無理です。しかし、次の代までつなげることは互助としてやってあげなければならないんじゃないか、四角い箱の中で生涯を終えることになる個体ならば、せめて代ぐらいつなげてあげたいと普通に思いました。
そんな日々が繰り返され、気がつくと平成24年になっています。5年も飼うからすごいとか10年飼ったらすごいとかではなく、いつも近くにカタツムリがいてほしいだけという感覚です。
なので、今カタツムリを飼っていることは極めて日常的な現象で、夜眠ったら朝が来る、そんな感じです。