小さく見えているのがパツラマイマイの赤ちゃんですが、今回の話題の主役はニンジンになります。
カタツムリに輪切りにしたニンジンを与えると、中心部分はほとんど食べずに残します。また、腐敗が始まるのも中心部分からなので、最近ではあげるときにこの中心部分を除去するようにしています。
食べない部分を取り除き、腐敗のきっかけになる部分が無くなるので、好都合です。
この食べない部分である中心部分と食べる部分では何が違うかですが、簡単に言うと、食べない部分の中心部分はニンジンから見ると地中から吸った水の通り道です。食べる部分はデンプンを貯めておく倉庫のような役割をするところになります。
触ってみたり爪で引っ掻くとわかりますが、中心部分はジョリジョリしており、その周囲はコリコリしています。
食感の違いまで感じ取っているかは定かではありませんが、ほとんど栄養の無い管よりはデンプンが豊富にある肉を好むのは生命体として当たり前のことで、小触角で匂いや味を感じ取るカタツムリもその例外ではなく、ちゃんと栄養があっておいしい部分を選んで食べているわけです。
人間がニンジンを食べるときは、ほとんどの場合は火を通します。そうなると中心部分もその周囲もほぼ同じ食感になるので、人間の歯や舌ではその違いは分かりづらくなります。
ただ、生のままでこの二つの部分を気をつけながら食べ比べてみると、歯ごたえとともに味も違うのがわかります。やっぱりカタツムリが好む部分は甘くておいしいです。
維管束だ木質だ皮層だと書けば硬くなるので、今回は簡単に書いてみました。
成長モードに完全に入っており、カットルボーンもよく食べています。
カルシウムの味というものがあるのかどうかわかりませんが、カットルボーンはイカの甲羅なので、軟体動物が体内で作り出したカルシウムです。同じ軟体動物でもあるカタツムリにとって、体内に吸収されやすいのかなと勝手に思い、カットルボーンをあげています。ただし、これは勝手な想像ですので信じないようにw
ただ、牛乳のカルシウムは人間にとって吸収率が高いと言われており、これは哺乳類同士であることが関係していると思います。同じ種族であれば分子レベルでの結合や分離のルールが似ていたりするのかもしれません。
ちなみに、自分は成長期に給食の牛乳をいっぱい飲んだのですが、現在の身長を振り返るとこの論も勝手な妄想レベルと言わざるを得ませんが。名誉挽回のために念のため書きますが、太くはなっています。カルシウムの沈着する方向が90°違ってしまった次第。やはり科学部や生物部のような文化部ばかりの学生生活が原因でしょうな。