じわじわと何かが近づいてきたので見たら、ハサミムシでした。
けっこう嫌われる昆虫ですが、きれいな体をしています。
ハサミムシには毒は無く、ハサミのはさむ力も強くありません。皮膚の薄い子どもは稀に先端が刺さってびっくりするかもしれませんが、毒は無いのでご安心を。
また、蚊やアブのように自ら人を刺すような昆虫ではなく、ミツバチのように自分の命を攻撃から守るためにやむを得ずはさむので、はさまれるようなケースは何らかのちょっかいを出したときに限ります。
獲物を捕える際にもこのハサミは使われますが、完全な肉食ということでもなく、肉食時々草食系です。
ハサミムシと言えば母性本能の強い昆虫ということでも有名で、産んだ卵をその場で守り続け、孵化後は狩った虫を与えて世話までします。種類によっては狩りもせずに世話を続け、自らの体を生きたまま子どもたちに食べさせるという極限の母性本能を表すものもいます。
自然界は毎日がサバイバル。人間社会のように法で守られるようなことはありません。
下のミニ画像をクリックすると、大きな写真で見ることができます。