
前にここで観察したカタツムリの恋矢ですが、砂利の上にポロリと落ちていたので詳しく見ることにしました。
長さは14mm、右側のとがっているほうが先端、左側が体側になります。うぶ毛のような白い毛は、ティッシュに置いてはがしたときのもので、ティッシュの繊維です。
捨てられた恋矢があったということは、交尾した可能性が高いです。

体側の先。右側に恋矢を出し入れするための筋肉がついていたんだと思います。

真ん中あたり。よく見ると、細かく波打っているのがわかります。

先端部。ピンボケですが、とがった部分の少し手前まで波打っています。
長くカタツムリを飼っていますが、恋矢を詳しく見たのは今回が初めてです。今までも何回も出して捨てていたと思われますが、気がつかないで一緒に掃除していたかもしれません。
恋矢の使いかたを簡単に言うと、交尾の相手をツンツンと突っついてソノ気にさせるために使います。交尾が終わると恋矢を体から放出するように捨てます。
人間も相手をソノ気にさせるために肩や指先などでツンツンすることもあったり無かったりしますが、それをどう判断するかは人の数だけあったりなので、生命体が高度に進化するというのも考えものですな。