今回の記事から、カマキリの"卵のう"を"卵鞘(らんしょう)"と正規名称で書くことにします。
ここで書いたカマキリの卵鞘ですが、冬の寒空の下で初夏を待っています。
何気なく下のほうに目を向けてみると、なんと!卵鞘をもう1個発見しました。
左の丸がさっきの卵鞘、右の丸が新発見の卵鞘です。距離にして50cmぐらい離れたところになります。
どちらかというと、無理して産んだような形をしています。同じ個体が産んだのでしょうか。
もしかしたらもっとあるかもしれないと思って周りをじっくり探してみると…
さらに2個発見!丸の中にあります。
これは形が整っています。同じ個体が産んだとすれば、初期に産んだ可能性があります。
こっちもいい形です。ちょっと全体を撮ってみました。
一番最初に発見した卵鞘が左上、今回発見したものと合わせて4個の卵鞘になります。
形の整い方から見ると、はじめに右側の2個を産んだ後左の2個を産んだような気がします。
ここで撮影したときは、左上の卵鞘を産んでいた時でした。
撮影角度は太陽が南西の位置にある時ぐらいなので、いかに日当たりの良い場所に産んでいるかがわかると思います。
4個もあるので1個ぐらい観察用に採取してもいいのですが、なかなかいい場所を選んだ母カマキリを尊び、あえて4個とも自然にまかせます。自然のルールの中で相応の数が生まれ相応の数が死んでいくでしょう。それを見込んで4個産んだとすれば、自然に任せたほうが自然通りの数が生き残ると思います。
ちなみに、卵鞘の高さとその年の雪の深さの間には関係があるというのは迷信です。まあ、のどかなおとぎ話のようなものなので、のほほんとするくらいでいいでしょう。