筋有り個体が木炭の下を掘り始めました。20秒〜30秒に1回大きな音が聞こえるほどダイナミックな掘り方をしているので、100%間違いなく産卵するための掘り方です。交尾相手はこの個体だったんですねー。
元々飼育ケースの端にくっついていた木炭は、2cmほど横に押しのけられています。
さらのその下に頭を突っ込んでおり、1cmほど持ち上がっています。
右にいるのは、先日産卵を終えた筋無し個体。この2匹が夫婦になりました。お相手の掘る音や振動を察知し、近くで様子をうかがっています。
もうすぐ孫ができる老夫婦の2匹。産卵中の飼育ケースに隣接しているので、砂利を掘る振動は伝わっているはずです。どことなく安堵の表情の老夫婦なのであります。
産卵準備を始めた個体は、恐らく今後24時間で穴を掘り、さらに24時間かけて産卵すると思います。
穴を掘るために何十回も激しく筋肉を収縮し、何十個もの卵を産むカタツムリの産卵行為は、ものすごく体力を消耗する行為になります。そのため、産卵を経験した個体は経験しない個体と比べると、寿命が短くなります。
累代飼育をしていると当然のように定期的に訪れる生と死。現れたり消えたり、命って不思議なものです。
翌日のこと…
そろそろ深い穴を掘ったかなと様子を見に行ったら、カタツムリの姿がありませんでした。
どこに行ったかと探してみたら…
ふたの裏で、砂利をくっつけて休んでいました。結局あれは産卵ではなかったようですw