
体長1cmちょっとの大きめの蚊がいたので調べてみたら、オオユスリカのようです。
淡い緑色のセスジユスリカはよく見ますが、これは初めて撮りました。

触角にモフモフが無いので、メスかもしれません。アリのエサにもちょうどいいかも。

4本の脚で体を支え、前脚を触角のように前に伸ばす静止姿勢。こういう昆虫は空を飛ぶ昆虫に時々見られ、何らかの進化の方向性が見えます。本来触角で情報収集する役割の一部を前脚に担わせていると思われ、触角が小さいからそうしているのか、それだから触角が小さくなったのか、そのあたりは謎です。飛ぶときに触角が邪魔だったんでしょうか。
ちなみに、ここで書いたベニシジミの場合は逆に前脚が退化しているような感じです。触角が超高性能なので、わずかに情報収集をしていた前脚がいらなくなったんでしょうか。
いずれにしろ、歩行性能を要求される昆虫の元祖(ムカデなど)は脚の本数が多く、昆虫になるとそれが6本になり、歩行よりも飛翔に特化した昆虫は脚の概念が変わったようにも感じます。狩猟に特化したカマキリは前脚を大きなカマにして4本脚で歩いていますし、昆虫とひとことで言っても実に様々でおもしろいわけです。