
ややっ、コンクリートの上に大きなフンを発見!近くにでかい幼虫がいそうです。

そんなフンを逃げるように持ち去るクロヤマアリは、今回は無視。まずは幼虫探し。

このあたりのどこかにいそうです。葉っぱの陰を探してみました。

出た!マイマイガの終齢(5齢)幼虫発見。青と赤の模様がくすんで大きくなり、体に黒と白のまだら模様が出ているので終齢に間違いありません。
通常であれば即刻退去願う次第ですが、この場所は花壇的にはさほど影響の無い場所なので放置しました。
幼虫もまっすぐ体を伸ばして動かなくなっていたので、もしかしたらこのままサナギになるかもしれません。数日後に同じ場所を確認し、なったらなったでサナギでも撮ろうかと思います。
もしこの場所にいなかったら、まんまとしてやられたということになるのであります。虫好きの前でサナギになるフリをして、とりあえずその場をしのぐ、そんな知恵は無いとは思いますが。

ところで、これはマイマイガの終齢幼虫のフンです。トウモロコシを輪切りにしたような形状で、6×3の規則正しい凹凸です。体が大きくなればフンも大きくなるわけですが、断面積を小さくするために亀裂が入った形を作れば、小さな力でちぎれやすくなるわけです。腸の形もそのようになっているのであれば、これはこれで進化です。
先ほどアリが持ち去ったフンは、水分がとんで形状が崩れたものでした。乾くと細かくなりやすい形状でもあり、"存在の証拠"が消えやすくなっているとも言えます。
一寸の虫にも五分の魂、それ以上に知恵も兼ね備えているようです。