
一目で黄色いと感じる小さなアリがいました。キイロケアリです。体長は3mmあるかないかで、非常に小さなアリなわけです。

細長いというよりは丸っこいイメージ。触角も短めです。

色が薄いこともあって、体がやや透けています。腹部に見えているのは"そのう"と胃だと思います。
アリは蜜のような食べ物を見つけるとちゅうちゅう吸いますが、吸った蜜を貯めておくところが"そのう"です。巣に帰ると"そのう"から蜜を吐きだして仲間のアリに分け与えます。
自分自身はどうするかというと、自分自身の胃は"そのう"とつながっているので、必要な時に自分の胃に移して「食べる」ことを行います。
ただ、口から吸いこまれた蜜がはじめに通過する場所は"そのう"なので、あくまでも巣の仲間に与えることを大事にしているような体のつくりになっています。
アリは社会性の強い賢い生き物ですが、無線リモコンで操作される統一型ロボットではなく、あくまでもそれぞれの個体が同じ行動をとることでそれが社会性になっている感じだと思います。
同じ行動をとることは本能によるところが大きいかもしれませんが、そのきっかけとなる情報伝達こそが高度だと思うわけです。長くなりそうなので詳細は割愛。
気分や状況によって"そのう"を素通りさせて自分の胃に蜜を流し込む個体もいるかもしれないということを書くつもりでしたが、話がそれてしまった次第。