収穫後ずっと乾燥工程に入っていたトウガラシですが、パリッパリに乾燥したので粉砕することにしました。
今回は冷蔵庫での強制乾燥は行わず、天日と室内だけの乾燥です。
こんなことはしなくても大丈夫なのですが、今回は保存容器を煮沸消毒してみました。保存用のガラス瓶と日常使用するガラス瓶の2個をふたも併せて水から数分煮ます。
トウガラシ粉砕時の防護品であるマスク、手袋、メガネ。
トウガラシは砕けると空気中に"辛さ"をまき散らします。それが目や鼻に入ると悶絶しかねないので、しっかりガードします。
ちなみにインフルエンザ対策の高めのマスクをしてても、粉砕中からすでに鼻がもぞもぞしてきます。終盤にはくしゃみも出ます。マスク無しだとどんなことになるか、恐ろしすぎて考えたくもありません。
ヘタを取って切り口を下にして実の部分を何回かつまむと、種と中心部(胎座)が落ちてきます。落ちないものは実をさらに砕いて取り除きました。ちなみに少しぐらい種や中心部(胎座)が混じっても全然大丈夫です。
この作業中にも手袋やマスクは必要です。トウガラシに亀裂が入る現象が起こる際は必要なわけです。
ミルサーに入れる前に、ビニール手袋をした手で少しもみ砕きます。この時空気中に辛さが大量に放出されるので、マスクやメガネをしていない人は現場から退避しなければなりません。マスクをしてても鼻がもぞもぞしてくるのはこの時です。ちなみに、もみ砕いた後はビニール手袋がオレンジ色になります。トウガラシ自身が持つオイルがつくためです。
ミルサーで粉砕中の写真を撮るのをすっかり忘れましたが、粉砕後の写真です。ミルサーで砕くときはあまり粉末にならないように様子を見ながらやります。
あんなに大量にあったトウガラシですが、粉砕するとこんなもんです。右が常時テーブルに置いて使う小型瓶。左が保存瓶。保存瓶には乾燥材を入れて念のため冷蔵庫に保管します。
トウガラシを栽培した目的は、この一味唐辛子を手に入れるためでした。売っているものとは風味が全然違います。どれだけ違うかというと、何か月も育てて長い期間乾燥させて30分もかけてへたを取ってマスクをしながら鼻をもぞもぞさせてくしゃみをしてでも手に入れたいもの、それだけ違いますw
用途は主に鍋焼きうどんや味噌ラーメン。混じり気の無いまっすぐな辛さがビリッとくること、トウガラシの持つ独特の風味が強いこと、これはたまりません。毎年栽培したいですな。
トウガラシのカプサイシンは、ダイエット効果、育毛効果、健胃効果、免疫力向上効果、冷え性改善効果、発汗効果があると言われています。体にいいことばかりですが、刺激物でもあるので適量で楽しみたいと思います。
収穫後のトウガラシの株は、枝を切り落として車庫の中で越冬中。ただ、これは実験で越冬には失敗すると思うので、来年は来年でまた苗から始める予定です。