サワガニにニボシをあげたとき、もしかしたらアリも食べるんじゃないかと思って、えさ場のほうではなく住居のほうに入れてみました。
最初の反応は、ツンと突っついてアゴを大きく広げ、別の生き物に対する反応と同じでした。相手が動かないのを確信したころ、口をくっつけてアリが動かなくなりました。
そうこうしているうちに4匹集合。今は4匹で飼っているので全員集まったことになります。
明らかに食糧に対する反応を示し、すでに食べ始めているように見えました。
くわえて少し移動した後、引き続き口を長くくっつけています。間違いなく食べているようです。
以前、乾燥赤虫や乾燥エビをあげたときは見向きもしませんでしたが、まさかニボシにこれほどの反応を示すとは思いませんでした。
もし今後も食べ続けるならば、季節に関わらず動物性の栄養を容易にあげることができます。
ちなみに、アリは食べるというよりは吸う生き物で、どんな食べ物でも液体として体内に摂取します。固体物としては体内に入れることができません。
具体的には、今回の場合は体内に貯めた液体をカチカチに乾燥したニボシにかけ、ニボシの養分と液体が混じったところでさっき出した液体を吸うようなかんじです。いわゆるエキスを吸うスタイルです。
アリはいろいろな昆虫の死骸を巣に運びこみますが、決してバリバリ食べているのではなく、昆虫粉末ジュースを飲んでいるような生き物と言ってもいいかもしれません。あくまでもそこらにいる一般的なアリの話で、キノコを栽培するような特殊なアリはまた別ですが。