去年のエンマコオロギが産んだ卵が入っている4個の産卵床。
長い間車庫の中で冬を過ごしてきましたが、ここで孵化の態勢をとることにしました。写真は真上から撮っています。
川砂を1cmほど敷き、真ん中に産卵床を配置。奥には木炭、手前には野菜用皿、えさ用皿、水用皿。
エンマコオロギの飼育では、ケース内の配置を4パターンほど変えていきます。それぞれにそれなりの理由があります。
■1回目 孵化&孵化直後幼虫の飼育モード
・小さな体でも難なく水やえさを摂ることを可能にするための段差の解消
・脱皮のための足場である木炭の配置
・川砂は平らに整地する
■2回目 産卵床撤去後の幼虫の飼育モード
・脱皮のための足場である木炭や木片を増やす
・個体数確認のため隠れる場所は最小限にする
■3回目 第1次選別後のメイン飼育モード(1回目の庭への放虫)
・水飲み専用器の設置
・野菜用皿の追加
・木炭や木片の立体的な配置
■4回目 第2次選別後の終身飼育モード(2回目の庭への放虫)
・歩行性アップのため木炭や木片の敷きつめを強化
・構造物間の通行性と安全性の吟味
・段差解消のため水飲み器周辺やえさ皿周辺への台座設置
そのうち、しっとり湿った産卵床から孵化すると思います。
置き場所のようす。照明は観察時だけつけますが、普段は消しています。
写真ではラップをかぶせていますが、今はかぶせていません。
去年はケースの下に敷いているヒートパネルで加温したので6月上旬に孵化しましたが、加温しないと6月下旬ごろに孵化します。
ただ、あんまり遅く孵化すると年が明けても生きているので、今年も適度に加温しつつ、なるべく自然界のバイオリズムに近づけたいと思う次第。
あと、今年は自然界からの個体導入もかなり前向きに検討しています。やはり血が濃くなることに利点は無いはずなので、蚊に刺されながら野原でコオロギ採集を試みます。
岩手県内の夜の野原で、懐中電灯の灯りががちらちら動いていても通報禁止w