
ちょうど去年の今ごろ、カラッカラの某駐車場で瀕死の状態で生えていた1本のイチゴの苗。小さなピンクの花を咲かせながらまるでヘルプと言っているようでした。
その場はすぐ離れましたが、夕方になってどうしても気になり、掘り起こして鉢に植えた次第。
その後、みるみるうちに葉を茂らせ、今年はたくさんの真っ赤な実を実らせました。

そんなわけで収穫。大きいのでは直径が3cmほどあります。
さっそく食べてみましたが、やはり味は前回同様売っているイチゴよりも甘さは少しだけ少ない感じ。
ふと思ったのですが、これは四季成りイチゴと言われるものじゃないでしょうか。つか、たぶんそうです。
普通のイチゴは春先の寒い時期に糖分をいっぱい作って実に送ります。しかし、四季成りイチゴのように特に寒い時期ではないときに実を実らせる場合、耐寒性は必須ではないので糖分も少ないのかもしれません。
花はきれい、実は大きい、たくさんとれる、いつでもとれる。これらは甘さ最優先の市場とはまた別の位置にあるためで、これはこれで需要のあるイチゴだと思うわけです。
名誉のために書きますが、あくまでも売っているブランドイチゴと比べると甘さは劣るということで、単品で食べるぶんには十分おいしいイチゴです。
ランナーの先の子株を根付かせて増やす計画を実行中ですが、これはハナアブやピンクの花を観賞したいというのが理由です。その後に立派な副産物もちょうだいできるというわけで、ベランダで通年栽培もいいなと想定しています。

ワラジムシのかじった跡がついていたのが1個あったので、それはカタツムリのおやつにしました。
おやつは楽しい。おやつはおいしい。おやつはわくわく。これは人もカタツムリも同じだと思います。