
よく見る黄色いガガンボのキイロホソガガンボですが、この日はめずらしく羽根を広げて止まっていたので、平均棍がはっきり見えそうです。

トンボの後ろ羽根が退化したような小さなものが2個見えます。これが平均棍です。
簡単に言えば飛行角度検知器のようなもので、飛んでいる時にこの角度で体の角度を決めるっぽいです。役割的にはジャイロのようなものかもしれません。
やはり、飛ぶという動作はそうそう簡単なものではなく、羽根を上下に動かしながら体のバランスを取るというのは大変なことのようです。
飛ぶ昆虫でいつも思い出すのがカブトムシ。あのどでかい体を宙に浮かせるのですからすごいです。ただ、着地は下手で、いつもどこかに激突してようやく着地していますw
あと、トンボですな。空中静止の精度が高く、そのままさっと向きを変え、しかも後ろ向きにも飛ぶので、もはや神業です。体つきも飛ぶために都合のよい形になっています。
大昔にはトンボの形をした生き物がいたらしいですが、すでにそのころから神業飛行術が完成していたのかもしれません。なので進化する必要がなく、大昔と基本形を変えないまま現代の空を飛んでいるんでしょうな。