
体長1cmほどに成長したエンマコオロギの幼虫ですが、今回脱皮の動画を撮ってみました。

頭の大きさが小さく感じ、体に亀裂らしき白い線が見えている1匹の幼虫が、水飲み場のスポンジに足場を組みました。間もなく脱皮すると思われたので、ビデオカメラをセッティングした次第。

こんなかんじで撮りました。撮影時間は2時間ぐらいです。

脱皮後の様子。写真でわかるように、左後ろ脚の先がありません。また、抜け殻のほうを見るとこちらにもありません。
これは、脱皮時に欠損部位が再生されず、無かったものは無かった状態で次の体ができたことになります。左の触角も切れていますが、これも同様です。
触角や脚が切れてても脱皮すると再生されると思われがちですが、一部の昆虫を除いて再生されないことが多いです。なので、幼虫時代にいかに欠損無く穏やかに生育させるかが重要になりますが、狭い場所での多頭飼いはけんかの発生率も高くなるので、適度な数を飼うことも予防になると思います。
つか、動画ですな。最初と最後だけ等倍速ですが、それ以外の中間部は10倍速にしています。
脱皮後の体の色が徐々に濃くなっていく様子や、抜け殻を食べる様子も映っています。
また、白く短い産卵管や大きな翅芽も映っていることから、終齢幼虫になったメス個体であることもわかります。