久しぶりにカタツムリの飼育ケースの大掃除をしようと木炭を取ったら、その真下に卵がありました。筋なし4兄弟の初めての産卵です。
筋なし4兄弟は去年の10月24日に交尾を確認していましたが、その後の産卵はありませんでした。その時の卵を今産んだのか、さらに交尾をしていたのかは不明。
木炭のど真ん中のすぐ下に産んでいました。恐らく、木炭の端っこから真ん中まで潜ったのだと思います。
初めての産卵にしては、一等級のテクニックです。
さっそく採取。全部で50個もありました。驚いたのは、卵の中がすでに透けていることです。ということは、産んでから2週間以上は経過しています。
しばらく大掃除をしていなかったので、かなり前に産んでいたことに今日になって気づいた次第。
いやはや、これは間違いなく生まれます。軽く20匹は生まれそうです。
中で動いていますw へたしたら、1週間もすれば生まれるかも。
同じ卵を時間差で撮った写真ですが、中で動いているのがわかります。
左右とも顔がはっきりと写っていますが、右は下を向いており、左は上を向いています。
どの個体が産んだのかはわかりませんが、食欲はかなりあり、これぐらいのキュウリだと4匹で1日で食べつくしてしまいます。
いっぱい食べてまたまた産むつもりなのでしょうか。
ありゃ、やっぱり発情し合っていましたw
30分もしない間に、キュウリがどんどん無くなっていきます。
カタツムリの産卵は去年の6月に老夫婦が産んで以来です。その時は孵化しませんでした。
ここ数年間の産卵行動や孵化率は低めでしたが、生き物は生命的な危機感を感じると産卵行動が活性化すると言われており、もしそれがカタツムリにも当てはまるとすればここ数年間は危機感が無かったか少なかったと言えます。
その"数年間"とは何かを考えたところ、冬眠しなくなった時期と重なります。今は冬の夜でも12〜3℃までしか下がらない環境に置いていますが、数年前までは5℃ぐらいまで下がる環境で、カタツムリも普通に冬眠していました。その頃は次々と大量に産卵し、なんとなく寿命も短かったような気がします。
今の老夫婦がかなり長生きなのも、環境の変化があったからかもしれません。
木の種でもカブトムシの幼虫でも、何らかの形で冬を越す生き物にとって冬の寒さというのは非常に重要なものかもしれません。それは必要な休眠の判断ポイントであったり、春を知らせる判断要素であったりするような気がします。
カタツムリも冬の寒さとか体に負荷をかける冬眠があって産卵が促されると考えても、おかしくないのかもしれません。
とにもかくにも、久しぶりのベビー飼育になりそうです。いい季節なので健康に育つでしょう。