純筋あり4兄弟は最近急速に成長中で、殻の直径は2cm弱くらいになりました。カットルボーンもよく食べています。
そんなわけで、カットルボーンも交換した次第。
純筋無し4兄弟の殻は2cmちょっと。相変わらず兄弟同士でじゃれ合っています。
カットルボーンが凹んでいるように見えますが、これが食べて減ったところです。
カタツムリは殻を作る必要があるのでカルシウム分を摂取しなければなりませんが、飼育環境ではカットルボーンやボレー粉、卵の殻などをあげたりします。
カットルボーンはイカの甲(骨)、ボレー粉は牡蠣殻を粉砕したものですが、広義的に貝系統の生物が作りだしたカルシウムを陸貝であるカタツムリが摂取して殻を作ることになるので、輪廻転生というか再利用というか、ぐるぐる回っているわけです。
人間が住むところではコンクリートを食べてカルシウム分を摂取したりしていますが、あれはコンクリートに含まれるセメントの炭酸カルシウムを食べていることになります。特に雨が降るとコンクリートからは微量の炭酸カルシウムが流れ出るので、コンクリートに集まるわけですな。
自然界のカタツムリは石灰岩が多い地域に多く生息する傾向がありますが、石灰岩はセメントの原料です。自然界でもちゃんとカルシウムが多いところで生活しているわけです。
石灰岩は雨水からできたものもありますが、サンゴが堆積してできたものも多いです。海底でサンゴが堆積し、地盤隆起などの地殻変動で陸地になって地上に姿を現したものが石灰岩なわけです。つまり、石灰岩も生き物が作りだしたカルシウムが多く含まれており、地域によってはサンゴの堆積物そのものだったりします。
生き物の死骸からできた原油を燃焼させて二酸化炭素を作りだすだけの人間は、地球から見れば掟破りの極悪生命体です。人間は文明を加速させるために、ひとつの星のシステムとは別のパンドラの箱を開けてしまったのかもしれません。目先のリサイクルはしたとしても、基本的に戻れないでしょう。
もしかしたら、どこの星でもどの生き物でも文明を持つことを選択した生き物は、地球の人間のように消費と破壊をしなければ生きられない生態を持ってしまうのかもしれません。
一度文明を持ってしまったら、それは終わりのない進化。まさにパンドラの箱です。進化とは優れたことなのか、文明とは高度なことなのか、じつは単なる生態スタイルのうちのひとつであるということなのかもしれません。
二酸化炭素を排出しない電気自動車も二酸化炭素を排出して作られた電気で走るわけで、人間とはまさに奇妙な生態を持った生命体だなと思う次第。しかし、そんなことよりも小松菜をいつ収穫するのかを考えなければなりません。にんげんだもの(^^ゞ