種を蒔いた記憶は無いのですが、庭の複数箇所でツユクサが咲いています。背丈もあって横に広がる植物なのでじゃまと言えばじゃまなのですが、花がきれいなので抜かないようにしています。
上部にある3つの黄色い部分が雄しべ、その下の1個も雄しべ、最下部の2つも雄しべです。最下部の真ん中は雌しべ。
上部3つの雄しべには受粉機能は無いとされていますが、花粉は作られます。昆虫へのプレゼントでしょうな。その下の1個のおしべの花粉には受粉機能があるとされています。
最下部の2本の雄しべにも受粉機能があるとされています。ここの雄しべは大量の花粉があり、すでに雌しべの先に花粉が付着しています。3種類の雄しべを持つツユクサの花。神秘的と言うか巧妙と言うか、不思議な花です。
自分がツユクサなら、上部のおとりの雄しべで昆虫を呼び込み、花に止まった時の振動で最下部の高性能な雄しべを揺らしてすぐそばの雌しべに花粉を付着させるようなことを考えるかもしれません。
今日も昆虫が花に止まっています。おとりの花粉を食べている時に最下部では受粉完了なわけで、ツユクサとしては頭脳プレー大成功なわけです。あくまでも想像ですが。