内容には関係ないのですが、何の画像も無いのはさみしいのでツマグロオオヨコバイでも貼っときます。
そろそろ秋の野原のトンボでも撮りに出かけたいわけですが、どうも天候が良くありません。
どういう天候を待っているのかですが、ちょっと書いてみます。
■太陽が出ていること
涼しげな気温になると昆虫にとっては少し寒いかんじになり、太陽の光を浴びて体温を上げようとします。
こういうときは、日の当たる葉の上などで日光浴をしていることが多く、いつもよりも見つけやすくなります。また、体温が完全に上がっていないうちは動きも鈍く、いつもよりも逃げにくくなります。
■風が無風に近いこと
いくら目立つ葉の上にいても、その葉が風に揺られていては撮影条件が厳しくなります。また、枝先に止まっていても翅がしょっちゅう揺れることはあまり好ましいことではありません。
普通の接写では、前後に1mm揺れただけでピントがボケてしまいます。撮影するときは息を止めて石と化すので、シャッターを切った後は軽く貧血になりますw
■急に暖かくなった日であること
数日間気温が低い日が続き、ふと暖かい日が訪れた時には、昆虫たちが一斉に活発になって姿を見せます。こういう時の昆虫はみんな笑っていて気分がいいので、撮影にも結構応じてくれます。
■夕方でないこと
夕方になると湿度も上がってきます。すると蚊やブユなどの虫も現れ、いくら長そでのシャツを着ていても油断できません。ブユに刺されると1か月は痒く、非常にやっかいです。普段の昆虫撮影やカタツムリ飼育を考えると、メントール系の痒み止めは可能な限り避けたいのであります。
■殺気立っていること
野の虫を見つけるわけですから、ハングリーでなければなりません。注意力が散漫になっていたり別のことを考えていたりでは、葉の裏のツマグロオオヨコバイにも気づかないでしょう。
感覚的には、虫を探している時は目の上で5種類くらいの動的フィルターを順に入れ替えているようなものなので、たぶんクマがいても気づかないかも。「5種類くらいの動的フィルター」については、また機会があれば書くかも。
■近所で変な事件が無いこと
広い野原で隠れるように小さくしゃがみながら5分間も動かない人がいる、カメラのようなものを持ってほふく前進している人がいる、立ったまま長い間石のように動かない人がいる、田んぼのあぜ道でしゃがんで隠れてもう10分も動かない人がいる。
普通に考えて、奇妙で異常な行動と捉えられれば通報されるかもしれませんw
以上、これらすべての条件を満たしている日こそ、自分の中では昆虫撮影日和になります。
あまりのんきに待っていると、あっという間に寒くなって虫たちも姿を消すので、タイミングが難しいわけです。