これはサナギになる兆候であることは間違いなく、さっそくその環境構築をしたかったのですが、用事があったので帰宅後にやることにした次第。
帰宅後の様子。まだ葉っぱはありますが、食べるのをやめているようです。
つか、幼虫の姿が見えません。どこに行ったのでしょうか。
いました、敷いてあるティッシュの間に潜りこんでいます。よく見るとティッシュの端っこがギザギザになっており、これは幼虫が故意に成形したものと思われます。
幼虫は何かに潜った状態にあり、そこで空洞(蛹室)を作っているようにも見えます。
ちょw ティッシュを持ちあげたら、穴をあけていました。突き破ったことで潜った感覚になったんでしょうな。
そんなわけで土を用意。背中が桃色になっているのがわかります。まさにモモスズメ。
ミニミニ飼育ケースに半分ほど湿った土を入れ、割りばしも入れておきました。
幼虫の姿を見るのはこれが最後になります。この後土の中に潜り、空洞(蛹室)を作ってそこでサナギになります。このあたりはカブトムシの幼虫と同じです。
あっという間に底まで潜りました。土がそこだけ湿り気を増しており、もしかしたら蛹室をさっそく作り出したのかもしれません。
ミニミニ飼育ケースをさらに特大飼育ケースに入れました。ケース内には底と奥にキッチンペーパーを貼り付けています。
土の中から出てくるのは巨大な蛾。どこかにつかまって翅を伸ばさなければなりません。つかまる場所とできるだけ広い空間が必要なわけです。
本当はニワトリ小屋のような空間があればいいのですが、無いので手持ちの飼育ケースで一番大きなものを使用しました。
キッチンペーパーに脚をかけて翅を伸ばすことを想定していますが、不意に飛んで翅を傷めないように、小枝のようなものは入れないことにした次第。
ふたをして静観。
どれぐらいで羽化するかですが、数週間または来年の夏ですw
できれば数週間で羽化してくれたほうが管理が楽でいいのですが、もし1か月以上羽化しなければそのまま越冬サナギとなり、来年の夏までこの態勢を維持しなければなりません。
越冬サナギから来夏の羽化のパターンは前にアゲハで経験しましたが、まさに忘れたころの羽化になります。
まあでも、せっかくここまで生き抜いてきたわけで、ここは小さな命を尊重したいのであります。
チョウや蛾の幼虫の飼育で共通する心配事は、寄生バチに寄生されていないかということ。卵の時から完全に隔離して育てた幼虫なら寄生の心配も無いですが、今回のように幼虫を確保した場合、確保前に起こった出来事がわからないわけです。確保後にどんなに環境を整えても、寄生されていれば別の生き物が羽化することになります。
なにはともあれ、数週間での羽化を祈ります。越冬はできれば勘弁w