『ガオォォォォォー♪』
カブトムシの幼虫をいらないかという連絡があり、いらないかと言われてもいらないわけもなく、喜んでもらってきた次第w
思えば遠い昔、カブトムシの累代飼育をしてました。そしてその飼育はどんどん凝りに凝っていったのであります。クヌギ100%のマットに腐葉土とプロテインを混ぜ、1か月ぐらい寝かせて幼虫用育成マットを作ったりしたこともありました。
はまりました。はまったのであります。誰でも知っている昆虫であり、誰でも飼える昆虫なのでありますが、その応用領域はとどまるところを知らず、そのあまりにも深き領域に恐れをなして飼育を終了したのであります。もしやめてなければ哀川翔になっていましたw
2016年秋、ふとしたことからまた始まったカブトムシ飼育。あまりはまりすぎないように気をつけますw
この幼虫の捕獲場所は積み上げた牛糞堆肥の中とのことです。まさに最良最適の食べ物を食べてきた幼虫のようです。
飼育環境下では幼虫飼育に適した牛糞堆肥は手に入らないので、市販の昆虫マットを使うことになります。
最終的には個別飼育のスタイルをとりますが、その用意ができるまでとりあえずマットの中で共同待機してもらうことにした次第。
クヌギなどの広葉樹100%のマット10ℓに水約1.6ℓを入れて混ぜます。マットをギュッと握っても水が滴らず、それでいて握ったマットの形が崩れない程度が最適です。
ただ、開封したばかりのマットはかなり乾燥しており、水と混ぜている最中もどんどん吸水するので、水の量は気持ち多めぐらいにしました。
右の飼育ケースは、幅42cm、奥行23cm、深さ24cmのもの。これに10ℓのマットを入れると深さ10cmぐらいマットが入ることになります。
マットの質感。ほとんど発酵していないマットですが、一時しのぎなので少しの間だけ我慢してもらいます。
飼育ケースのマットの上に幼虫を置くと、あっという間に潜っていきます。
潜っていく様子。潜りきるまでに5分かかりません。
濡らした枯葉を入れて新聞紙で覆ってふたをして車庫に保管。
今後は、今のマットと新しく用意する発酵マットを混ぜて本番の昆虫マットを作り、1匹ずつ飼育ビンで個別飼育をする予定。
共同でひとつのケース内で飼うと、サナギになる時に作る蛹室が他の幼虫に壊される可能性があり、それによって羽化不全や絶命が起こることがあります。また、個別飼育にしたほうがあとあとマットの管理が楽になり、中の様子も見えたりして進捗状況がわかったりするので、労力は先延ばしにするよりも今やってたほうがいいかなと思います。
カブトムシの幼虫の飼育では、今このタイミングが最もリスキーな時です。それは、今までいた場所とマットの組成や温度が激変しているからです。自然環境の中から人工環境に移った時、飼い主はできるだけのことをしますが、それでも幼虫の生命力や順応性に頼るところも少なくありません。6匹の幼虫を飼い始めるわけですが、この6匹すべてが無事に成虫になるには運も必要になります。最善を尽くすのみです。