2016年12月10日
妙丹柿の干し柿

妙丹柿の干し柿が売られていたので買ってきました。
乾燥した冬の季節風だけで作られた添加物ゼロの干し柿です。干しすぎていないので、中はまだ果肉感が残っており、いいかんじの干し柿なのであります。
人工的に乾燥させたり干しすぎたりしてジャム状になってしまって硬くなった干し柿もよく見ますが、並の品質の柿を適期に適度に自然環境下で干すことによって最高の干し柿ができあがります。このあたりは新巻鮭と同じです。
この干し柿は、表面グニュグニュ、中トロトロ。本当に妙丹柿を知っている人が作った干し柿だと思います。

北国の中でも特に山間部では、昔は冬の間は食べ物が無くて困ったそうです。そのため、冬が来る前に様々な保存食を作り、それを食べながら冬を越すような食生活を送っていました。
新巻鮭に代表される動物性蛋白質、大根の干し葉のようなビタミン、まあとにかく何でもかんでも干したようです。干すことによってうまみや風味が増し、今では立派な高級素材になったものも少なくありません。

新巻鮭でも干し柿でも、原料費はたいしたことはないのですが、作る手間はかなり大変です。
その労働量や管理精度は繊細かつ膨大、できあがった商品はもはや作品でもあり、そのありがたさをしみじみ感じる12月なのであります。
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☁ | Comment(0) | 妙丹柿 | 更新情報をチェックする
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