
今まで暖房の無い場所にそのまま置いていたカブ幼虫ですが、寒い日にはかなり温度が下がるようなので、ちょうど良い温度を維持できる環境を模索していた次第。

マット交換もそろそろする時期なので、飼育ビンを含めて交換作業をします。

飼育初期に用意したマット。余っていたので、水分を含ませてなじませておいたのを引っ張り出しました。

飼育ビンの中のマットを、ふるいの上に出します。幼虫のフンを除去するためです。

幼虫は6匹とも健在なり。少し太ったかも。

マット交換の間、しばし避難所に移動してもらいます。

6匹すべてのマットをふるい分けしたところ。ふるいに残ったものがフンです。
ふるい分けの程度は約8割。2割のフンはふるいを通過しました。つか、させました。
新しいマットにも慣れ親しんだ匂いが必要なわけです。

幼虫のフン。小さなへちまの種と言うか、平べったくて黒い小豆と言うか、まあそんな質感ですな。

6匹が一時避難中に、マットを作ります。

保管しておいたマットの水分調整をした後、ふるい分けしたマットを入れて混ぜました。
白い菌糸やフン2割分が引き継がれます。

飼育容器(左)を新調。大きさは味付のりの容器と同じです。直径10cm高さ15cm容量1リットル。樹脂製。
味付のりの容器でも代用できないこともないのですが、透明な部分がポコポコへこむくらい柔らかく、将来蛹室が形成されたときに事故のもととなるので、もう少し丈夫な容器を探していた次第。
そんなこんなで100円ショップでベストな容器を発見したわけです。

さて、いろいろ条件を変えながら温度変化を計測調査していた発泡スチロールの温室ですが、ようやくいい条件を見つけることができた次第。なお、設置場所は車庫。氷点下にはなりませんが、真冬は10℃を切ります。
ふたには直径2cmの穴を4個あけました。

測定条件として、箱の底に厚さ2cmの発泡スチロールの板を敷き、その上に温度計のセンサー部を直置きしました。
これは、箱の外側下部に設置したパネルヒーターの熱が飼育容器の底部をどの程度温めるかを知りたかったからです。

下から、台座用発泡スチロール箱、2cm厚発泡スチロール板、アルミ貼付段ボール紙、パネルヒーター、温室用発泡スチロール箱。

パネルヒーターは20Wの小型版。いい温度条件が出なければこれを買い替えようと思いましたが、なんとか買い替えずに済みました。

上記環境で約1週間計測した結果。右が車庫内温度で左が温室内温度。表示枠内の上段がMAX値、下段がMIN値。ここの所寒かったので、車庫内も3℃まで下がったようです。温室内のほうは、最低11℃最高16℃なので、推移としては許容範囲です。
この温度は温室底部に接した面で計測した温度であり、飼育容器への初期伝達温度でもあります。飼育容器としては上部に行くにしたがって温度が下がるわけで、総じてマット温度としてOKとした次第。

新しい飼育容器と古き香りが残る新しいマット。ここがこれからの住まいです。

さっそく潜っていきました(^O^)

温室内に移動。個体分けとしてA〜Fの名前を付けました。この並び順は、当記事内で6個写っている画像すべてと同じ順です。

挿し絵を入れてちょっと遊んでいます(^O^)
飼育容器のふたには、直径5mmの穴を4個あけました。今まではキッチンペーパーでふたをしていましたが、マットの水分蒸発がちょっと激しかったので、このようにした次第。
通常の空気穴としては1〜2個あいていれば十分だと考えられますが、人工的な加温環境にあるので保険として多めにあけた次第。

温度計のセンサー部は、飼育容器の間にぶら下げました。高さは中間部。この場所の空気温を見たいわけです。
幼虫の飼育環境構築はこれで終わったわけではなく、ここから本番が始まったのであり、今まで以上に注意深く観察調査を続けていかなければならないと思うのであります。
飼育という行為の半分以上は実験と観察だと思っているので、仕事量は多いですが今すごく楽しいですw