2017年01月04日
ミノウスバのマユ

去年ミノウスバを発見した野原風花壇に隣接する壁に、クモの巣の塊のようなものを発見。


ミノウスバのマユ

ミノウスバのマユですな。
このマユはこのままの状態で次の秋を待ち、その秋に羽化します。羽化した成虫は秋のうちに交尾と産卵をし、その卵は春に孵化します。孵化した幼虫は春から晩夏にかけて葉っぱを食べて大きくなり、秋にマユを作って越冬します。
つまり、このマユは1世代前の親が産んだ卵と同じ時代に存在しており、変態のすべての行程において
2〜3形態の状態で存在することになります。
これは、卵から成虫までの寿命が2年であることに由来し、異世代のサイクルが1年分重なることで異形態の同居になってしまうということになります。

ミノウスバからすれば、葉っぱを食べることができるうちはできるだけ食べたいので秋までひたすら食べ続けるのですが、次の世代にも春から食べさせるには羽化して交尾して産卵する時間が無いということになり、次の世代にも春から食べさせるように秋に産卵して秋に羽化するにはそれまでマユの中で休憩というようにすればOKということになります。ちょっと複雑ですなw

寿命が1年単位の生き物の多くは卵の状態で越冬しますが、寿命が長い生き物は4つの季節を1サイクルとして適期に産卵or出産をします。それでも暖かくて食べ物がたくさんある季節に子どもの成長期が重なるようになることが多いです。
しかし、ミノウスバのように2年単位の寿命になると先述のようにどこかで調整しなければならず、それが「1年間マユ」という奇妙なサイクルを生んでいます。
2形態でサイクルを進めることは、種族繁栄という意味では保険の役割も持っていることになり、そのために2年寿命になったのだとすれば、これはこれでとんでもない進化かもしれないと思うのであります。

だいたいの生き物には本能的発情期というものがあり、それで一定のサイクルが成立しているわけですが、ヒトは年中発情期かつ早熟進行化によってその個体数を爆発的に増やしています。
しかし、頭脳が進化しすぎたせいで繁殖そのものに興味を示さなくなってきている現象もあり、国レベルでは日本のように人口が減ってきているところもあります。
ミノウスバの2世代同居に感心しているヒトも長寿命化で3世代4世代が同居しているわけですが、各世代の個体数が少なかったり途切れたりすると全体の個体数が減っていきます。つか、世間を語る前に自己を考えろというわけですw
posted by ぁぃ♂ | 岩手 ☁ | Comment(0) | ミノウスバ | 更新情報をチェックする
ページトップへ戻る