ここで確保していた赤紫蘇の毛虫ですが、その後一度脱皮してさらに毛の長い毛虫になりました。
その写真を撮っていないうちに、サナギになる状況まで進んだ次第。
異変に気付いたのは、食べ残し。3〜4枚の赤紫蘇の葉をあげても翌日には完食して大量のフンを残していましたが、今回は上の写真の状況。しかも、ご本人の姿が見えません。
しかし、よく見るとふたの右端に黒い影があります。
ここにいましたが、マユを形成しているようです。
自身の長い毛を利用しつつ、立派なマユを作っていました。マユの大きさは長軸で4cmぐらい。
よく見ると、対角線上の位置にも糸を這った痕跡がありました。最初ここでマユを作ろうとしていて気が変わったようです。
とりあえず羽化ケースに移動。左は
ここで蛹化したモモスズメのサナギ。
モモスズメのサナギは翌春の羽化予定なので、今後どのように管理していくのかゆっくり考えている最中ですが、問題は今回の毛虫です。
いちおう毒針を持った種類かもしれないということで取扱いには十分に注意していましたが、ケース内の清掃時でも痒くなったりかぶれたりすることはありませんでした。
さらに今回のマユの撮影時には周辺に毛が付着しており、気をつけていても皮膚に刺さる可能性が大でした。それでも全く被害は無かったので、このけむしは毒針を持っていない種類であると思われます。
また、脱皮後の姿は前に確保したヒトリガの幼虫の毛を全部黒くしたような姿をしていたので、もしかしたらそれに近い種類の蛾かもしれません。
となると羽化は年内の可能性が強くなったわけで、羽化ケース内に移動したわけです。
謎の生き物に対して過不足のない警戒や友好を持ちたい場合には、まずはその正体を知らなければなりません。一日の生活リズムや食べる量、生活パターンの変化に伴う変態。いろいろわかってくると、次に出会った時の対応が正確になると思うわけです。
即刻駆除するべきなのか、放置なら放置でもいいか、完全放置で構わないか、飼ってみるかw
対応を間違えると、お互いに不幸だと思ったりします。動くものを見ると何でもかんでも駆除だ駆除だと薬剤をまき散らしたり、かわいいかわいいと無警戒で手で触れて毒にやられたり、どちらも不幸です。
物事は白と黒ばかりでは説明できないので、どの程度の濃さの灰色なのかを知ればそこに線引きができ、線の範囲でなら共存もできるかもしれません。まあ、虫好きに限った考え方なんでしょうけどw
■追記
この毛虫は、フタスジヒトリの幼虫であることがわかりました。