少し前から、ベランダのナスとニンジンの葉の下で数種のフンを確認していました。




犯人を捜してもなかなか見つからないまま時が過ぎましたが、今回ようやく犯人を見つけた次第。




ナスの葉もガンガン食べられており、生育に影響が出るレベルです。




いました。葉の隙間を利用する上手な隠れ方、ヨトウムシ系の得意技です。




体長は3cmちょっと。




大食漢のヨトウ系は勘弁。葉っぱがあっという間に無くなってしまいます。




容器に入れて観察していたら、ベランダに落ちていたものと同一のフンをしました。犯人確定です。




こちらはニンジンの葉にいた幼虫。かなり食べられています。




体長は2cmぐらい。ウワバ系の幼虫です。




けっこうよく見る幼虫です。キンウワバ系かも。




粉のようなフンも多数確認していましたが、どうやらこれのようです。




糸でニンジンの葉を丸め、その中に隠れています。




出てきてもらいました。




メイガ系の幼虫ですな。体長は1cmちょっと。




あっという間に2匹発見。まだまだいそうです。




本日発見分。生息数はこんなもんじゃないはず。




途中で雨が降ってきたので捜索中止。軽く掃除をしてイチゴのほうを見ると・・・




こっちにもなんかいました。いやはや、幼虫天国と化している今年のベランダです。




一輪だけ花が咲いていました。
四季成りイチゴなので秋にも開花して結実しますが、春よりはかなり少なめです。

玄関先にオオゾウムシが遊びに来ていたので、ちょっと撮影に協力していただいた次第。




この近辺は比較的出現率が高いです。




頭の大きさの割には大きめの複眼。




この複眼は、頭の裏側までぐるりと周っています。歩きながら木の樹皮も見ているわけですな。

当初は体がピンク色になってきたことを書く記事になるはずだったのですが、撮った写真をよく見ると白い楕円形の物体と茶色い染みが複数写っていました。
何だろうと思い、限界まで接写したのが以下の写真です。












ヤドリバエの卵です。体の表面に産み付けられています。
茶色くなっているのは幼虫の皮膚だけに収まらず、皮下組織まで及んでいます。これはすでにヤドリバエの幼虫がモモスズメの幼虫の体内に入ったか入り始めたことだと思います。




爪楊枝で除去を試みましたが、小さすぎて無理でした。卵に触れることはできたものの、粘着力が強くて剥がすことはできませんでした。




これは確保時の写真。同じところに白い点が見えます。すでに寄生されていたわけです。
この幼虫は最低でも4個の卵を産み付けられ、3か所が茶色くなっていました。
今後は前蛹になり、そしてサナギになっていくと思われますが、そのサナギから出てくるのはモモスズメではなくヤドリバエになることが確実になりました。

ある日突然サナギから寄生バエが出てくることは衝撃ですが、これからサナギになろうとしている幼虫の不幸な運命がわかってしまうことは、これはこれで耐え難いものがあります。
しかしながら、これも自然。ヤドリバエはこの厳しい自然の中で子孫を増やすことに成功したわけです。ヤドリバエの勝利です。
幼虫の大部分はこのように寄生されたり鳥に食べられたりで、成虫にまでなれるのは本当にごく少数です。幼虫単体で見れば悲劇ですが、食物連鎖の中では日常的かつ正常な現象でしかないのかもしれません。

この幼虫は最期まで観察したいと思います。ヤドリバエが出てくるのを確認することが供養につながると思う次第。

先日オスが1匹★になって5匹となりました。右上の棒の影に1匹います。
夜になるとブンブン飛ぶ個体もいますが、全体的には動きが遅くなってきており、ふ節が取れている個体も何匹かいます。
羽化したのは7月上旬。成虫としての寿命は長くて3か月と言われているので、そろそろ寿命を迎えることになると思います。




メスの何匹かはマットの中に潜っていることが多く、こうして全匹見ることができるのは稀です。
マットの中には、もしかしたら卵があるかもしれませんし、孵化した幼虫がいるかもしれません。成虫飼育が終わったあとにでもマットをひっくり返して見てみようと思う次第。

おやつ代わりのトマトとミニトマトを収穫。まともな収穫としては、恐らくこれが最後でしょう。




残すは大玉トマトが1個、ミニトマトが数個。間もなくトマト栽培も終わります。




こぼれ種から発芽したミニトマトのほうも終盤に入っています。




当初は収穫は期待していませんでしたが、今回もかなり収穫。ただ、時期がずれているせいか、皮がかなり厚めです。
まあ、想定外の収穫ということで、これはこれで感謝感謝。

23日の夕方、クルマスズメの幼虫は前蛹となりました。




翌日の夕方、今にも皮を脱ぎそうな状態。




約1時間半後、皮を脱いで無事にサナギになりました。脱いだ皮は右のほうに縮こまっています。
サナギは幼虫時代とは天地が逆となり、上を向いている状態です。




さらに24時間後、色が茶色くなってきたとともに模様も出てきました。
管理中のスズメガのサナギとしてはこれで2匹目ですが、羽化は来春になります。
それまでの管理方法を現在考え中。基本構想は、一定の湿度を保ったまま土の上で管理すること。
まあ、それ以前に寄生されていないことを願うばかりですが。




複眼やら翅やら見えますな。




これは幼虫時代の皮。